あなたがたは、救済ということを看板に書いて、時にいろいろなことをやりますが、実際人間は、人間を救うことはできません。
要するに、人間には、人間をいれることができるほどの器を持つことは、できないのです。それをするには、どうしても天使の力が必要なのです。
ですから、この時代、たくさんの天使が地上に降りていたのです。それをほとんどすべて殺してしまったあなたがたは、愚かなどというものではありません。
かのじょは、つらい人生を生き抜いていましたが、それは自分以外にも、仲間が生きていると信じていたからです。
生き抜くことにも、疲れ果てていたのに、今この時代、天使として機能を果たせるのが、ほぼ自分だけだとわかった時の、かのじょの絶望感をわかってくれますか。
かのじょは、女性でした。いくら天使でも、これは重すぎる荷です。男ならば、まだましだ。
それくらい、わかるでしょう。
かのじょは、最初、70代まで人生をやるつもりでした。それで、女性の救済をもっと徹底的にやるつもりでした。
しかし、それは事実上、無理でした。
一つの人生を、複数の天使でシェアするなど、ありえないのですよ。
試練の天使は、やむを得ないと、やってくれたのです。
サビク