読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

カリフォルニア雑記(7)

2011年03月20日 | 海外旅行

Amtrakサンディエゴ線に乗る
  3月2日(水)楽しみにしていたAmtrak(正式には National Railroad Passenger Cooporation= 全米鉄道旅客公社)
  に乗った。
 日本などと違って旅客路線が貨物路線を借りて運行している。アメリカ開拓時代には鉄道も華やかであったが、自動車・航空機
 の時代を迎えて斜陽の一途をたどった。しかし最近少し見直されて、時間のある観光客などは鉄道の旅を楽しむ向きも増えて
 いるとか。東海岸やフロリダなどでは新線(新幹線)も計画されたが足踏みがみられる。

  Amtrakは全米をネットしているが、西海岸線には3路線、Capital Corrido/San Joaquins/Pacific Surflinerが走る。
 そのうちLAの北にあるSan Luis Obispo~San Diegoは「Pacific Surfliner」といって人気路線。オビスポからサンディエゴ
 の直通は3本しかないが、ロスからは15本が運行されている。

  今回のカリフォルニア行きでは是非Amtrakに乗りたかった。そこで孫のRくんには「明日は電車に乗ろうね!」と勝手にはしゃ
 いでいたが、実はこの路線は電車ではない。ジーゼル車だ。そのくせSJC(サンファンキャピストラーノ)の街を通り抜けるときには大い
 ばりで汽笛を数分間にわたって吹き鳴らす。。「俺様のお通りだ!よけろ」というわけだ。眠りの妨げになるが誰も文句を言わな
 いのだろうか
  基幹路線道路には踏切に遮断機はあるが、駅には柵もなく、駐車場に向けての遮断機はない。なぜか。一日7~8便くらいしか
 走っていないからだ。

          
      開放的な駅          駅舎はない        オープンなホーム  

  LAからサンディエゴまでおよそ3時間。SJCからは乗車時間は1時間半くらいだ。寝台車と座席車(coach)が走っている。座席
 車には普通車と格上のビジネスクラス車があって、ビジネス車には軽食や飲み物のサービスがついているらしいが、予約が必要
 なので今回は普通車で。
  大人は片道$18、子供は$9(まだ2歳半なのに)、62歳以上はシニア割引で$15.30となっている。自販機もあるが、窓口
 に行くと名前や年齢を聞いてチケットに打ち込む。ご丁寧なこった。パスポートを見せろというかと思ったがさすがにそこまでは  
 言われなかった。
  ホームにはかつて使われていた客車を使ったレトロ調のレストランがあったが、まだ時間が早いせいか客は一人もいなかった。 

                
     チケット自販機              サーフライナー

      
     客車利用のレストラン 

  出発時刻は11時。時刻表通りに来るのかなと心配していたが大体時間通りに来た。改札口などないから勝手にバカ高いステ
 ップから乗り込むと階段で2階に上がる。日本の2階車両MAXなどよりもうんと高い。
  ブログを見ていたら、海岸線の景観が素晴らしいからサンディエゴに向かって右側に座った方がよい。ただし窓が汚れている。
 と書いてあったが、案の定窓ガラスは汚れていた。山側の窓ガラスはきれいなので、掃除をしないというよりは、海側からの潮
 風でマグネシュウムなどがへばりついて落ちなくなったのかもしれない。窓ガラスと言えば、緊急時には第一段階はデッキを使って、
 そこが使えない第二段階では、ガラス窓の上にある取っ手を引くとゴム製の枠が外れるのでガラスを外してそこから脱出しろ、
 と書いてあった。

                
          緊急時注意         普通車(2×2)      5キロに及ぶ海岸線               


       
   オーシャンサイドのピア 木製で、600mは西海岸最長

    
               
         オーシャンサイド                          カールスバッド        こんな山もある          


              
                                  ビュッフェお献立  おにぎり(rice ball)もあった

  席に着いて間もなく駅員が回ってきてチケットをチェックする。「seet keeping」という色紙にパンチを入れて、荷物棚の下に
  に挟んでいく。

  乗客はまばら。

      

  停車駅はサンクレメンテ(San Clemente)、オーシャンサイド(Oceanside)、ソロナビーチ(Solona Beach)、サンディエゴ
    (Sandiego)( Sant Fe Depot= サンタフェ駅)に停車する。
  列車は途中ほとんどを太平洋の見事な海岸線に沿って走る。 
  前回来た時には Santa Fe Depot(サンタフェ駅)はなかなか美しく絵になるな。と思っていたがSan Diego Zooへの途中で
  ゆっくり観る暇がなかった。やっとしみじみと観ることが出来た。

                       
        サンタフェ駅                        割りと閑散としたダウンタウンの交差点(駅前のスタバ) 

      サンタフェ駅に着いたら反対側のホームに「COASTER」とい
う列車が止まっていた。これはオーシャンサイドと
     サンディエゴを結ぶコミュニティtrainということだった。

       
      
    
   まずはホテルに荷物を置いて観光へ。
  今夜の宿はダウンタウンのメインストリートに面した「全米歴史ホテル」に登録された古いタイプのホテル。かつては
  放送局として使われ、アンテナが立っていたらしい。

                        
    The Sofia Hotel

  サンディエゴには動物園・水族館・ガスランプクオーターという繁華街・ラホヤの海岸など見どころがたくさんあるのであるが、子供づれ
  ということもあってそうそう駆けずり回るわけにはいかない。まずは今日はサンディエゴ発祥の地「オールドタウン」へ行こう。

  ここからは3路線(青・オレンジ・緑)のトロリー電車が出ている。これは間違いなく電車で、$2.50(シニアは$1.25)子供は5歳
  未満はタダ。
  オールドタウンはサンタフェ駅から北におよそ15分の距離にある。

           

   (以上この項終わり)
  

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