読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

カリフォルニア雑記(8)

2011年03月21日 | 海外旅行

サンディエゴ・オールドタウン
  サンタフェ駅からおよそ15分くらいトロリー電車に乗って、「オールドタウン」に着く。カリフォルニアはもともと
 メキシコが支配していた土地であるが、1846年にアメリカとメキシコとの間に国境界をめぐって争いがおこり、
 戦争になった。結局アメリカはメキシコの不安定な国情をいいことに、わずか1825万ドルで現在のカリフォル
 ニアを初めネバタ、ユタ州の全部、アリゾナ・コロラド・ニューメキシコ・ワイオミング州の一部などを割譲させる
 ことで決着したのであるが、その後のカリフォルニアでのゴールドラッシュ、油田発見など考えるとメキシコは
 ずいぶん割りを食ったと思う。

  いずれにしてもここ「サンディエゴオールドタウン」はメキシコが独立(1821年)する以前にスペインがキリス
 ト教布教のために初めてミッションを置いた(1769年)ところ。「サンディエゴ発祥の地」としてカリフォルニア
 州歴史公園になっている。

  入口を入ると左手に街をつくる初期のころの建物の遺物展示館があった。

               

  公園内は昔の建物などを再現しているがほとんどが物販店を兼ねており、おっとりとしていて無理やり売り
 込もうとはしない。のんびり見ていると何時間もかかりそうだ。

             


                 
                       パイプと煙草の専門店まであった

       (以上この項終わり)

 

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カリフォルニア雑記(7)

2011年03月20日 | 海外旅行

Amtrakサンディエゴ線に乗る
  3月2日(水)楽しみにしていたAmtrak(正式には National Railroad Passenger Cooporation= 全米鉄道旅客公社)
  に乗った。
 日本などと違って旅客路線が貨物路線を借りて運行している。アメリカ開拓時代には鉄道も華やかであったが、自動車・航空機
 の時代を迎えて斜陽の一途をたどった。しかし最近少し見直されて、時間のある観光客などは鉄道の旅を楽しむ向きも増えて
 いるとか。東海岸やフロリダなどでは新線(新幹線)も計画されたが足踏みがみられる。

  Amtrakは全米をネットしているが、西海岸線には3路線、Capital Corrido/San Joaquins/Pacific Surflinerが走る。
 そのうちLAの北にあるSan Luis Obispo~San Diegoは「Pacific Surfliner」といって人気路線。オビスポからサンディエゴ
 の直通は3本しかないが、ロスからは15本が運行されている。

  今回のカリフォルニア行きでは是非Amtrakに乗りたかった。そこで孫のRくんには「明日は電車に乗ろうね!」と勝手にはしゃ
 いでいたが、実はこの路線は電車ではない。ジーゼル車だ。そのくせSJC(サンファンキャピストラーノ)の街を通り抜けるときには大い
 ばりで汽笛を数分間にわたって吹き鳴らす。。「俺様のお通りだ!よけろ」というわけだ。眠りの妨げになるが誰も文句を言わな
 いのだろうか
  基幹路線道路には踏切に遮断機はあるが、駅には柵もなく、駐車場に向けての遮断機はない。なぜか。一日7~8便くらいしか
 走っていないからだ。

          
      開放的な駅          駅舎はない        オープンなホーム  

  LAからサンディエゴまでおよそ3時間。SJCからは乗車時間は1時間半くらいだ。寝台車と座席車(coach)が走っている。座席
 車には普通車と格上のビジネスクラス車があって、ビジネス車には軽食や飲み物のサービスがついているらしいが、予約が必要
 なので今回は普通車で。
  大人は片道$18、子供は$9(まだ2歳半なのに)、62歳以上はシニア割引で$15.30となっている。自販機もあるが、窓口
 に行くと名前や年齢を聞いてチケットに打ち込む。ご丁寧なこった。パスポートを見せろというかと思ったがさすがにそこまでは  
 言われなかった。
  ホームにはかつて使われていた客車を使ったレトロ調のレストランがあったが、まだ時間が早いせいか客は一人もいなかった。 

                
     チケット自販機              サーフライナー

      
     客車利用のレストラン 

  出発時刻は11時。時刻表通りに来るのかなと心配していたが大体時間通りに来た。改札口などないから勝手にバカ高いステ
 ップから乗り込むと階段で2階に上がる。日本の2階車両MAXなどよりもうんと高い。
  ブログを見ていたら、海岸線の景観が素晴らしいからサンディエゴに向かって右側に座った方がよい。ただし窓が汚れている。
 と書いてあったが、案の定窓ガラスは汚れていた。山側の窓ガラスはきれいなので、掃除をしないというよりは、海側からの潮
 風でマグネシュウムなどがへばりついて落ちなくなったのかもしれない。窓ガラスと言えば、緊急時には第一段階はデッキを使って、
 そこが使えない第二段階では、ガラス窓の上にある取っ手を引くとゴム製の枠が外れるのでガラスを外してそこから脱出しろ、
 と書いてあった。

                
          緊急時注意         普通車(2×2)      5キロに及ぶ海岸線               


       
   オーシャンサイドのピア 木製で、600mは西海岸最長

    
               
         オーシャンサイド                          カールスバッド        こんな山もある          


              
                                  ビュッフェお献立  おにぎり(rice ball)もあった

  席に着いて間もなく駅員が回ってきてチケットをチェックする。「seet keeping」という色紙にパンチを入れて、荷物棚の下に
  に挟んでいく。

  乗客はまばら。

      

  停車駅はサンクレメンテ(San Clemente)、オーシャンサイド(Oceanside)、ソロナビーチ(Solona Beach)、サンディエゴ
    (Sandiego)( Sant Fe Depot= サンタフェ駅)に停車する。
  列車は途中ほとんどを太平洋の見事な海岸線に沿って走る。 
  前回来た時には Santa Fe Depot(サンタフェ駅)はなかなか美しく絵になるな。と思っていたがSan Diego Zooへの途中で
  ゆっくり観る暇がなかった。やっとしみじみと観ることが出来た。

                       
        サンタフェ駅                        割りと閑散としたダウンタウンの交差点(駅前のスタバ) 

      サンタフェ駅に着いたら反対側のホームに「COASTER」とい
う列車が止まっていた。これはオーシャンサイドと
     サンディエゴを結ぶコミュニティtrainということだった。

       
      
    
   まずはホテルに荷物を置いて観光へ。
  今夜の宿はダウンタウンのメインストリートに面した「全米歴史ホテル」に登録された古いタイプのホテル。かつては
  放送局として使われ、アンテナが立っていたらしい。

                        
    The Sofia Hotel

  サンディエゴには動物園・水族館・ガスランプクオーターという繁華街・ラホヤの海岸など見どころがたくさんあるのであるが、子供づれ
  ということもあってそうそう駆けずり回るわけにはいかない。まずは今日はサンディエゴ発祥の地「オールドタウン」へ行こう。

  ここからは3路線(青・オレンジ・緑)のトロリー電車が出ている。これは間違いなく電車で、$2.50(シニアは$1.25)子供は5歳
  未満はタダ。
  オールドタウンはサンタフェ駅から北におよそ15分の距離にある。

           

   (以上この項終わり)
  

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カリフォルニア雑記(番外編)

2011年03月19日 | その他

福島原発事故について
  東関東大地震に付随して発生した東京電力福島第一原発事故は、今世界が固唾をのんで見守っている。
 CO2削減に向けたエネルギー対策の切り札として改めて原発に注目していたアメリカや中国は、日本の原発事
 故への対処に重大な関心寄せている。アメリカは事故対策にどんな協力も惜しまないと言っている。
  福島原発の周辺市町村の住民の人たちは、地震・津波と原発事故の三重苦にあえいでいる。ほんとにお気の毒
 である。
  「外に出るな」と言って、食料や水や燃料も運んでくる人がばたっと止まる。これでは「生殺しだ」と、悲鳴を上げて
 いる。まったくその通りで、原子力サイドは避難や、屋内待機を指示すればそれでいいと思っているかもしれないが、
 住民は生活をしているのだから、避難生活を併せて考えないと本当に死んだり病気になったりする人が出る。まさ
 に四重苦の人災になってしまう。

  原発災害の統合連絡本部はこの辺りをどう処理しているのだろうか。地震災害は政府緊急災害対策本部が一元
 的に指揮を摂っているのだろうが、果たしてうまく連携しているのだろうか。
  私は早い時期に交通困難で避難先に食料や水などの救援物資が届きにくくなるので、地震災害が軽微であった
 周辺自治体が災害用に備蓄していた救援物資を、ヘリを使って投下する方法をとってはどうかと思っていたが、
 何故か4日目くらいになってようやくそんな動きが見られた。東京都などは、あれだけ強力な指導性を発揮する石原
 知事のことだから、手持ちのヘリを動かして機敏に行動するのかと思っていたら、姉妹都市のどこそこに救援物資を
 車で運ぶなどと言っている。がっかりである。四選の心配などしている時ではないだろう。 こんな未曽有事態のとき
 は、お互いさまだと迅速に動かないと被害を大きくするばかりである。
  そこへ行くと関西広域連合はえらい。1万人規模で避難民受け入れ用施設を用意すると発表した。阪神淡路大震災
 の時の恩義とか、経験とかいろいろあるだろうが、偉い、ありがたいことだと思う。

  今心配なのは、使用済み燃料の冷却水の補給中心であるが、格納容器の燃料棒の方はその後どういう状況なの
 かよくわからない。第一原発の5号機も使用済み燃料プールの冷却用水ポンプが故障し温度が上昇中らしい。
 ほかにも使用済み核燃料棒が6,400本プールされていて、この冷却も課題という。何しろポンプ電源ダウン、測定
 計器も測定不能状態と伝えられているので、真相が当事者にもよくわからないのも無理はない(そんなことを言って
 いられないのだが)。
  米国のメディアによれば米国が独自に放射能測定器を積んだ無人機を飛ばした結果、4号機の冷却水は既に干
 上がっているのではないかという話がある。
  まさかどこかで誰かが重大な情報を隠していたりしていないでしょうね。人の、大勢の人の命にかかわることなの
 だから、面子や何かでことを隠ぺいするようなことがあってはならない。真実を見つめて対処することを考えなけれ
 ばならない。

   放射線の限界線量は職業人は5年平均で 20msv(マイクロシーベルト)/年で、一般人は 1msv/年と言われるが、
 この先福島原発の機器損傷が続き、放射線の拡散が続けば…ガンや遺伝障害発生の確率はどんどん高くなるこ
 とになる。悲観的に考えると実に憂鬱な状況で、何とか早く収束してほしい。切なる願いである。

    この一週間で余震が250回程度起きているとのこと。一日平均で40回程度か。この辺も多少間遠くなったものの、
 一日に何回も震度3程度、偶に4かなと思われる余震が来る。慣れっこになってその都度飛び起きることはないが震
 度4では心理的にはやはり身構える。避難所の人たちは寒さと余震の不安感と疲労とストレスと空腹と・・・。とても
 眠れないと思う。心が痛む。

  昨日も今朝もちょっとした余震があった。しかし今日は一日輪番停電はないという。電車も間引きながら終日運転さ
 れるという。幾分ほっとする。 

  (以上この項終わり)
      

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カリフォルニア雑記(6)

2011年03月18日 | 海外旅行

Dana Pint・Harbor
   2月28日(月)はご両親に「デイナポイント」へ連れて行ったもらった。

  

  LAからSDにかけて、Santa Monica, Venice Beach,Long Beach,New Port Beach,Laguna Beach,
   Dana point, San Clemente  Osean Side, Carlsbad,Solana Beech, Del Mar, La Jolla と著名な
   ビーチなどが連なる。

  デイナポイントはラグナビーチからサンファンビーチに連なる海岸線の途中で岩礁が突出し、小さな港を形成
  している。

               


              


                       

  見たところほとんどがスポーツフィッシング用のボートで、小型のフィッシングボートから大型のキャンピング
 クルーザーまで、びっしりと停泊中。
 中には「売りもの」もあって、中型のボートが$58,000とあった。高いのか安いのか。まったく見当がつかない。

 港の一隅に「The Pilgrim」という定置船(帆船)があった。小学生の見学用になっているようだ。

            
   岸壁には子供たちの絵が陶板で       The Pilgrim号

  お昼は港に面した「Wind&Sea」というレストランで カラマリステーキ・サンドを食べた。
  とにかく大きく食べきれないのでテイクアウトにした。

            
                                    For Sale              ホエールウォッチング船が出港

  (以上この項終わり)

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カリフォルニア雑記(5)

2011年03月17日 | 海外旅行

ゴルフに挑戦(EL NIGUEL COUNTRY CLUB)
  このたびのカリフォルニア旅行の目的は、次女の家族(次女夫婦と孫のRくん)と婿殿のご両親
と久々にお会いし旧交を温めることが主であるが、私としては付属のサンディエゴ観光とゴルフが
楽しみだった。
 ところがサンディエゴはともかく、ゴルフの方が出発前の腰痛再発で雲行きが怪しくなり、いささか
しょげかえっていた。到着してからの当座は、買い物や遠出を誘われても断って身体を休め、ひた
すら腰痛の改善に努めた。

 滞在も半ばになって、いよいよ決断しなければならない。お義父さんがメンバーの「EL NIGUEL
COUNTRY CLUB」は月曜日が休みということで、土曜日の3:30から9ホールを回ることにした。
(なんと彼は当日朝7:30から18ホール回って、さらに小生につきあうというハードなプレイ。)
 念のために持参のコルセットを着用。


  
  左上がクラブハウス  右がOUTコース コースを直かに家が囲む。    左下にテニスクラブが見える。

  来る前に2回ほど練習場に行って様子を見たし、前日腰の様子確認のため当クラブの打ちっぱなしコースで打ってみて、
 なんとか行けるとの確信を得たのだが、ラウンドしてみると、案の定バンカーを初め池ポチャもあったりしてスコアは散々
 だった。しかし春風のさわやかな見事なコースで久しぶりのゴルフを十分楽しむことが出来た。

              
    打ちっぱなし練習コース                                                   コースを横切る鴨たち
 
   



 上がってから家族全員でクラブハウスのレストランでディナー。

             
     クラブハウス                                         大きいプレミアムビーフ 柔らかくおいしかった
                                                   (実はこれでもハーフ)
 
 ついでに足を伸ばして眺めた Laguna Beach の Sun Set シーンは実に見事であった。


           

    (以上この項終わり)

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