『ロレンツォのオイル/命の詩』
---Lorenzo's Oil---
1992年(アメリカ)
監督:ジョージ・ミラー
出演:ニック・ノルティ、スーザン・サランドン
不治の病、副賢白ジストロフィーに侵された息子を救うために奮闘する夫婦の実話を、「マッドマックス」のG・ミラーが映像化した作品。
平凡な銀行員オーギュスト(ニック・ノルティ)の息子が、不治の病に侵された。病院の治療もむなしく、息子の容体は日をおって悪化していく。
オーギュストと妻ミケーラ(スーザン・サランドン)は、自分たちの手で治療法を発見するべく様々な文献を読みあさるが……。
スーザン・サランドン演じる母親は、鬼気迫る迫力を持っており、我が子を一心に思う気持ちを的確に表現していると感じられるが、静かな情熱を持って身を削るように黙々と研究を続けるノルティ演じる父親と較べると、一方的で自己中心的なように見え共感しづらい。
G・ミラーの視点は家族の絆より、医学会に対する諷刺の方を強く向けられていて、お涙頂戴的に仕上がってない所は好感もてるが、結局は実話というリアリティに助けられた感がある。
息子演じるザック・オマリー・グリーンバーグは好演。
(allcinemaより)
再見です。
最近自分のブログのindexを整理しているうちに、以前見た映画でオススメに上げている映画をもう一度見たくなったのです。
この映画は事実に基づいたお話しなんですネ。
私は、この"事実に基づいた"っていうのだけで、半分"感動モード"になってしまうのです。単純なんです(笑)。
しかし、これはかなり強いショックを受けました。
医学の専門でない一般の人が、ここまで自力で子供を助けようと奔走したという事実に、アメリカ社会の力を見せ付けられた気がしました。
映画では1983年とありますので、その頃の日本はまだまだ社会の力がそこまで及ばなかったろうと思います。
解説では「スーザン・サランドン演じる母親は、~~一方的で自己中心的なように見え共感しづらい。」とありますが、私はすっかり共感してしまいましたネ。
ニック・ノルティ、スーザン・サランドンのしっかりした演技は、事実を事実として伝えてくれたように感じました。