現存する寺院の内で都の変遷に伴って一緒に移動したものがけっこうあります。
平安の時代から明治まで都だった京都が観光ではモテ囃されていますが、それ以前の平城・
藤原・明日香の都の地に住まう者としては、少々悔しい気持ちもします。
特に明日香京・藤原京時代に豪族のもとに建てられた寺は残念な気がします。
その代表的なものが蘇我馬子が飛鳥に建立した、日本最古の本格的仏教寺院である法興寺が
平城京に建物ごと移されて元興寺に。
その跡地が今の飛鳥寺になってはいますが規模はかなり小さくなっています。
西ノ京に在る薬師寺も元々は藤原京の寺院だったのが移され、その跡地に
在った寺は本薬師寺と呼ばれ、今は礎石しか残っていなく東塔や西塔の
心礎が周囲の水田に残存しています。
その水田に今では地元の応援と保護を頂いて近くの小学校の生徒が
ホテイアオイを植えて毎年観光客の目を惹いています。
今年はまだ早いのですが近くに寄った際にチョッとフライングして見て
みました。
左端のは鳥も見に来ていたの、分かりました?
最盛期にはドンドン増殖して行って水面が見えなくなるくらいまで密集してきます。
アメンボや水の中の動物が人が近寄って来ると慌てて逃げるので、急に泥が煙幕になったり
何も無いのにポコポコと泡が湧きあがったりします。
タニシも大きく育ってウジャウジャ居ました。