くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

リン

2015年07月15日 23時20分05秒 | ひとりごと

橿原市小房(おうさ)町に通称名「おふさ観音」があります。
正式名称は高野山真言宗別格本山 十無量山 観音寺。

薔薇と風鈴の寺として寺院や花の寺ファンに知られています。


その昔、おふさ観音の地元では、夏に厄払いのお参りをするという風習がありました。
冷蔵庫やエアコンのなかった当時は、夏になると食あたりを起こしたり、暑さで体力が落ちて病気になったりすることが多かったようです。
おふさ観音は、もともと身体の健康を授けるお寺ですから、無事に夏を乗り切れるようにと厄払いをされたのでした。

風鈴の起源は「風鐸」といって、古代中国で、寺の軒先に吊り下げた小さい鐘のようなものです。
風に揺られて鳴る音で、魔除けになるとされました。
これが日本に仏教伝来と共に伝わり、平安貴族たちが自分の家に吊ったのが風鈴の始まりだそうです。

      

境内には2,500を超える風鈴が吊り下げられ、それらが夏風に揺られて、涼やかな音色を一斉に奏でる様子は、まさに圧巻。味わった人にしか分からない感動があります。

台風の影響の風で雅楽の笙のような響きが耳にガンガン飛び込んできて驚きでした。
たぶん チリ~~~ン♪という風流な音を想像されたでしょうが、耳の奥でビリビリと振動が
残響しています。

その中でも風の少し収まった時を見計らって庭園の草木を背景に撮ってみました。

      

去年までは割とランダムに吊ってあったのですが、今年は素材やデザインのシリーズを
グループ化してあったように思います。

一番奥の茶房には高級な物、そのすぐ手前は鋳物の鉄鈴、池のカメも垣根の芙蓉も
聞き入っているようでした。

      

 

明日はいよいよ台風の周辺の雲の影響で雨に包まれそうですね。
本当の暴風雨圏は明後日17日でしょうね。