
出身の松本市職労の定期大会に参加しごあいさつ。私が松本市役所に入ったのは1982年。「地域の時代」ということが言われていた。それまでの東京一極集中への反省もあったであろうし、新たな価値観としての「地域」の見つめなおし、地域産業の振興、地域興し・・・、さまざま取り組まれてきて今がある。今再び、地域の崩壊の危機を迎えている。限界集落は中山間地域だけではなく、都市中心部でも進んでいる。昭和40年台に団地が造成されドーナツ化現象と言われたが、その頃の団地でも跡継ぎがなく、空き屋が目立つようになっている。結局のところ、「地域は人」である。生まれ育った土地で、子どもを産み育て、またその子が生きていける産業構造とはなっていない。依然として都会へ都会へと人は流れている。昨年の急激な経済の悪化の中で、農林業が見直され、研修を受ける若者が増えていることは歓迎すべきことだ。しかし、現在の農業政策は農家や農地を見殺しにし、とても「食べていける農業」とはなっていない。現役の皆さんは給料を、高齢者の皆さんは年金をつぎ込んで農業を行い、農地・水・環境を守っている。せめて、個別所得補償など赤字にならない農業政策を実行しなければ、新規就農者はなかなか増えない。そんなとき、農地法の一部改正案が成立した。社民党の考えは以下のとおりであるが、ぜひともご意見をください。
農地法の一部改正案の成立にあたって