
中条村で本当に久しぶりに「お蚕様」を見た。あー今でもやっている人がいるんだなと眺めいった。私の家も小さい時には蚕室があり、その時期になれば大広間はお蚕様のベッドとなり、夜寝ていても「シャリ、シャリ」と桑の葉を食べる音が聞こえた。私たち子どもの仕事は、桑の葉をもいでくること。自分と同じくらいの背丈のボテに桑の葉をもいで担いできたものだ。思えば私の住む松岡もかつては、桑畑が多かったのに、だんだん農家そのものも減ってきている。各言う我が家も例外ではない。祖父母の時代には専業の農家であった。父母の時代になって、父が勤め3ちゃん農業になった。今では、自分の家で食べるだけのものを母が作ってくれて、私はおすそ分けをいただいている。田んぼも、我が家の長男は1回か2回は稲刈りで稲運びを経験したが、今は近所の人が市民農園風に野菜などをつくっている。農業人口は減っているが、農業に趣味でも携わる人は多くなっているのかな。我が家の3ちゃん農業は、いまや10人くらいの人が農作業を行っているのだから。