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護憲大会2日目。分科会とひろば。私は、広報班の取材で、ベトナムの枯葉剤を問題としたひろばへ。
ひろば「花はどこへいった」上映と坂田雅子監督の講演のひろばには、165人が参加しました。
坂田雅子さんは、長野県須坂市の出身。ベトナム帰還兵でフォトジャーナリストのグレッグ・デイビス氏と知り合い結婚。2003年グレッグ氏は肝臓ガンで死去。同じフォトジャーナリストである友人のフィリップ氏から「グレッグは枯葉剤を浴びたからだ」と言われ、グレッグが死んだ原因である枯葉剤と向き合うことを決意、ベトナムへ取材に出かけます。思いのほか、多くの被害者と行き会うことができ、悲惨な枯葉剤の被害者とともに、支えあう家族の愛情に触れます。事の重大さから、どのような映画とするか悩む中で、枯葉剤で最愛の夫を失った自分自身の目線で映画をつくることにしました。
映画「花はどこへいった」は全編、坂田雅子さん自身の言葉で、淡々と語られていきます。それだけに、枯葉剤に対する怒りと、「天命と思い育てていく」という障害児の親の愛情と、そして亡くなったグレッグに対する雅子さんの愛情が、観るものに静かに注がれてきます。
坂田さんは、講演の中で「より多くのものを見ることで、より多くのことを知ることになる。知ることで変える事ができる。すべては繋がっている。この映画を通じて、日本の狭いところから窓を開くきっかけにしてほしい。根が同じだということに気づいてほしい」と語りました。