こんにちは「中川ひろじ」です。

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20220428 風食防止対策技術検討会

2022-04-28 21:08:40 | 食・農業
4月28日長野県野菜花き試験場において風食防止対策技術検討会が開催され続木県議と共に出席しました。
風食とは、春一番によって畑の土が噴煙のように舞い上がり、遠目にはカーテンのように映り、現場では高校生から自転車に乗っていて前が見えず風で倒れてしまうという意見をいただいていたり、外に洗濯物を干すことができないという苦情もいただいています。このまま放置すれば、農業が住民の方から敵となってしまうことから、対策についてこれまで松本農業農村支援センターが中心となって検討会を行ってきました。
今回提案された技術は二つあります。一つは、緑肥による被覆作物としての風食防止です。これまでにもムギが使われてきましたが、加えてマメ科のヘアリーベッチやハゼリソウを使った実験が野菜花き試験場で行われました。ハゼリソウは、枯死すると土を抑え込む役割をするそうです。また、緑肥として減肥することについても効果が期待されます。
二つ目は越冬マルチです。これは、北佐久郡で行われているもので、そもそもは風食対策で行われているわけではなく、春先の作業の軽減のために行われている技術です。これを松本地域でも応用できないか、試験場と山形村の個人の圃場で実験をしました。越冬マルチについては、いくつかの心配な点が指摘されていました。一つはマルチが風で飛ばされないかという点。実験した圃場では風でめくれた例がありましたが、マルチを張る際、雨による土の固まりなどの条件によることがわかりました。二つ目にマルチを張ることで土が固くなるのではないかという点については、調査の結果、レタスなどを栽培するために必要な柔らかさを保持していることが明らかになりました。三つめは、風により畝間に土が溜まってしまうのではないかという点については、条件次第のようです。
JA洗馬の担当者は、来年度緑肥や越冬マルチの実証に取り組みたいと言っていましたので、ぜひハイランドでも取り組んでほしいと思います。
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