2、地域公共交通の活性化について
県は、平成39年つまり15年後を見定め「長野県新総合交通ビジョン」の策定を進めています。これまでも関係の皆さんとともに、知事あるいは関係部課の皆さんとも意見交換をさせていただきましたし、たびたび私も一般質問で提案もさせていただきました。
新総合交通ビジョンでは、将来像で「長寿社会の確かな暮らしを支える地域交通の確保」がうたわれ、買い物弱者対策も含めて「市街地のにぎわいを支える」まちづくりという観点や、CO2削減を目標とした「環境と調和した安心安全な交通体系の構築」などが盛り込まれています。また新年度予算で、新たに「地域交通システム再構築促進プロジェクト事業」が取り組まれることになったことは大いに評価するものです。
ただ、この間交通事業者の皆さんとの意見交換や議会での答弁を聞いていて危惧することは、15年先に交通産業が維持されているのかという点です。
規制緩和以降、例えばタクシーの業界では年金をもらいながらの人、あるいはアルバイトでの運転手が増えたと聞いています。若い人がまともに暮らしていくことができる年収をとてもじゃないが稼げないと聞いています。現に、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば2011年の数字でタクシー労働者の賃金は291万円、全産業労働者平均526万円で、格差は実に235万円にもなっています。平均年齢も高くなり2000年52.3才が2011年57才になっています。
バス業界でも、規制緩和以降賃金が低下し続け、タクシー業界同様、年金組や臨時の運転手が増えるとともに、こうした状況を背景に大型2種免許をとる若い人が減ってきているようです。
諏訪バスの牛山元社長が茅野市内で開いたシンポジウムで「この先、交通弱者の皆さんの移動について、困った時に本当にバスが残っているのか、運転手がいるのか、そのことを考えてほしい」と訴えていたことを思い出します。
私の小さい頃には将来何になりたいかという作文で「バスの運転手」あるいは「ガイド」と答えた友だちが沢山いましたが、残念ながら今は若者が夢を持って働ける職場ではなくなっています。こうした現状認識を、まず、もっていただきたいと思います。
(1)新総合交通ビジョンについての、パブリックコメントの主な意見をご紹介いただきたいと思います。
(2)次に、公共交通利用拡大の継続した県民運動が必要と考えるが、いかがでしょうか。以上企画部長にお伺いします。
県は、平成39年つまり15年後を見定め「長野県新総合交通ビジョン」の策定を進めています。これまでも関係の皆さんとともに、知事あるいは関係部課の皆さんとも意見交換をさせていただきましたし、たびたび私も一般質問で提案もさせていただきました。
新総合交通ビジョンでは、将来像で「長寿社会の確かな暮らしを支える地域交通の確保」がうたわれ、買い物弱者対策も含めて「市街地のにぎわいを支える」まちづくりという観点や、CO2削減を目標とした「環境と調和した安心安全な交通体系の構築」などが盛り込まれています。また新年度予算で、新たに「地域交通システム再構築促進プロジェクト事業」が取り組まれることになったことは大いに評価するものです。
ただ、この間交通事業者の皆さんとの意見交換や議会での答弁を聞いていて危惧することは、15年先に交通産業が維持されているのかという点です。
規制緩和以降、例えばタクシーの業界では年金をもらいながらの人、あるいはアルバイトでの運転手が増えたと聞いています。若い人がまともに暮らしていくことができる年収をとてもじゃないが稼げないと聞いています。現に、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば2011年の数字でタクシー労働者の賃金は291万円、全産業労働者平均526万円で、格差は実に235万円にもなっています。平均年齢も高くなり2000年52.3才が2011年57才になっています。
バス業界でも、規制緩和以降賃金が低下し続け、タクシー業界同様、年金組や臨時の運転手が増えるとともに、こうした状況を背景に大型2種免許をとる若い人が減ってきているようです。
諏訪バスの牛山元社長が茅野市内で開いたシンポジウムで「この先、交通弱者の皆さんの移動について、困った時に本当にバスが残っているのか、運転手がいるのか、そのことを考えてほしい」と訴えていたことを思い出します。
私の小さい頃には将来何になりたいかという作文で「バスの運転手」あるいは「ガイド」と答えた友だちが沢山いましたが、残念ながら今は若者が夢を持って働ける職場ではなくなっています。こうした現状認識を、まず、もっていただきたいと思います。
(1)新総合交通ビジョンについての、パブリックコメントの主な意見をご紹介いただきたいと思います。
(2)次に、公共交通利用拡大の継続した県民運動が必要と考えるが、いかがでしょうか。以上企画部長にお伺いします。