リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

楽器を飛行機で運ぶ(2)

2007年07月04日 13時49分39秒 | 音楽系
楽器を飛行機で運ぶ場合、事前に電話をかけてお願いした場合、絶対だめだというところと、チェックインの時に見ます式の返事があるところと2種類ありまして、前者の場合はキャビンに持ち込もうとするのはやめておいた方が無難です。

多くの場合(というかほぼ100%)、チェックインのときになんらかのイチャモンをつけられるんですが、その時のこちらの対応は、「リュートは軽い」「ものすごく高価な楽器である」ということを強調することと、「機内のラゲッジ・スペースに問題なく入るのでクルーと相談します」と言ってその場で決着をつけようとしないことです。

この「クルーと相談する」というのは結構受け入れてもらえます。今のところこの方法で全勝ですが、もしだめだと言われたら・・・と思うと、いつもドキドキします。(笑)

クルーと相談する、つまりそのために機内に入るんですが、そこまで来て断られたことはありません。問題は実際にラゲッジ・スペースにリュートが入るかどうかですが、これは飛行機の機種によって異なります。

私の「調査」(笑)によりますと、

エアバスA340→問題なし。フレンチ・テオルボくらいまで入る。
エアバスA330→ルネサンス可。バロック不可。
ボーイング747→問題なし。ただし一部長さ不足のところあり。
ボーイング777→問題なし。ただし一部長さ不足のところあり。

という感じですね。飛行機が空いていれば、窓側の座席にしばりつけて貰うこともできます。あと、混み合っているときはできるだけ早くならんでキャビンに入るというのも大切なことです。ま、このあたりの知識で武装していれば、チェックインの際の交渉もゆとりが出てくるというものです。他にいろいろご存じの方がいらっしゃったら、ご教授下さい。