リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

新しいフレンチ・テオルボ

2007年07月29日 23時53分05秒 | 音楽系
スイス在住の製作家、モーリス・オッティガーから連絡が入りまして、フレンチ・テオルボが完成し発送の手順を整えつつあるとのこと。モーリスの楽器はこれで3台目です。最近、毎年新しい楽器を買ってます。(^_^;)05年にバロック・リュート、06年にルネサンス・リュート、そして今年にフレンチ・テオルボです。さすがに来年はないですが・・・(笑)

今回買う予定のフレンチ・テオルボですが、主に通奏低音用に使う予定です。もちろんソロも弾きますが。モデルは、マテオ・セラスで、バスの長い弦の長さは117センチ、指盤上の弦長は75センチです。指盤上の弦長が75センチあると随分音の減衰する時間が長くなり、音量的にも豊かになります。

今通奏低音用に使っている楽器は、ルーデス・ウンシージャ・モレノ作のアーチ・リュートで、これはバスが95cm、指盤上は65センチですので、新しいモーリスの楽器は二回りくらいは大きなイメージです。これでちょっと大きめのアンサンブルにも対応できるでしょう。

最初はバス弦が指盤上の弦長の倍以上もあるようなイタリアン・タイプのテオルボにしようかとも思ったんですが、取り回しがわるいので、バス弦が比較的短いタイプの楽器にしました。ま、イタリアンの方が見栄えはするんですけどね。(笑)

今回はスイスに取りに行く時間がなかったので、送ってもらうことにしました。モーリスによれば、スイスのヴェヴェイから大阪の空港まで送るとのことで、名古屋には直送できないとのこと。自宅直送ということも出来る見たいですが、えらく高いのでやめました。