右手の使い方について、
「しかし親指が短い人は、親指を他の指の下にして弦を弾いている人のまねをするといいかも知れません。その奏法はあまりエレガントではないかも知れませんが、親指が短い人にとっては都合のいいものです」
これは今でいうサムインサイド奏法を指しています。現代ではルネサンス・リュートを弾く人の多くがこの奏法で弾いていますが、ブサール先生はこれを「あまりエレガントではない」と言っています。
ブサール先生自身は、サムアウトサイド奏法をまず推していて、親指が短くてそれが少し難しい人は不格好だけどまぁインサイドでもいいんじゃない?みたいなスタンスです。
現代の奏者でアウトサイド弾く代表的な奏者はナイジェル・ノースです。バロック・リュートを中心に弾いている人はアウトサイドでルネサンス・リュートを弾く方が手のフォームを変えなくてもいいので都合がいいのですが、アウトサイドで細かいパッセージをスラスラ弾くのはなかなか難しいです。
向こうにいたとき、ロバート・バルトと話す機会があって、話題がインサイドとアウトサイドのことになったとき、彼は「オレはどうしても速いパッセージをアウトサイドでスムーズに弾けないけど、ナイジェルはできるんだ・・・」って言っていたことを思い出します。ロバート・バルトはほとんど人前でルネサンスを弾くことはないですが、実際はよく弾くことがあるらしくディディージョの話もしていました。ナイジェルとロバートの親指の長さを比べた人はいないでしょうけど、映像で見た感じではロバートは短めでかつ先が曲がっていて、ナイジェルは長めでまっすぐのような印象があります。
現代において親指が長い人でもインサイドで弾いている人がいるとは思いますので、もしフィゲタがうまく弾けない人はブサール先生がおっしゃっていることに従い、アウトサイドにしてみるといいかも知れません。
「しかし親指が短い人は、親指を他の指の下にして弦を弾いている人のまねをするといいかも知れません。その奏法はあまりエレガントではないかも知れませんが、親指が短い人にとっては都合のいいものです」
これは今でいうサムインサイド奏法を指しています。現代ではルネサンス・リュートを弾く人の多くがこの奏法で弾いていますが、ブサール先生はこれを「あまりエレガントではない」と言っています。
ブサール先生自身は、サムアウトサイド奏法をまず推していて、親指が短くてそれが少し難しい人は不格好だけどまぁインサイドでもいいんじゃない?みたいなスタンスです。
現代の奏者でアウトサイド弾く代表的な奏者はナイジェル・ノースです。バロック・リュートを中心に弾いている人はアウトサイドでルネサンス・リュートを弾く方が手のフォームを変えなくてもいいので都合がいいのですが、アウトサイドで細かいパッセージをスラスラ弾くのはなかなか難しいです。
向こうにいたとき、ロバート・バルトと話す機会があって、話題がインサイドとアウトサイドのことになったとき、彼は「オレはどうしても速いパッセージをアウトサイドでスムーズに弾けないけど、ナイジェルはできるんだ・・・」って言っていたことを思い出します。ロバート・バルトはほとんど人前でルネサンスを弾くことはないですが、実際はよく弾くことがあるらしくディディージョの話もしていました。ナイジェルとロバートの親指の長さを比べた人はいないでしょうけど、映像で見た感じではロバートは短めでかつ先が曲がっていて、ナイジェルは長めでまっすぐのような印象があります。
現代において親指が長い人でもインサイドで弾いている人がいるとは思いますので、もしフィゲタがうまく弾けない人はブサール先生がおっしゃっていることに従い、アウトサイドにしてみるといいかも知れません。