リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

豊豊豊豊豊

2023年03月04日 11時01分53秒 | 日々のこと
昨日はリハーサルで豊橋に出かけましたが、ウチからだと高速を通って2時間弱かかりました。豊橋は地図で見ますと愛知県の東で静岡県に近いところです。そのさらに東にはスズキやホンダの工場がある湖西市、浜松市(いずれも静岡県です)、南西にはトヨタの工場がある田原市、北西には温泉やラグーナテンボスで有名な蒲郡市があります。

豊橋への道中で目に付くのは「豊」のつくところがとても多いことです。多すぎて位置関係がわからなくなるくらいです。ウチから豊橋に行くにはウチの近くを走っている国道一号線をただひたすら進めば豊橋に到着しますが時間がかかりすぎるので、伊勢湾岸道を経由します。湾岸道に入って、まず豊明インターを通り過ぎ豊田南インターも通過して、次に豊田ジャンクションから東名高速に入ります。もうすでにこの辺で少し混乱してきています。東名高速をずっと南東に向かい豊川インターを目指します。高速道路を豊川で降りてやっと豊橋です。明→田南→田→川→橋の順です。

大阪にも「豊」の字がつく豊中市がありますが、それにしても愛知県は「豊」シリーズが多いです。今回通過した所以外にも豊山町、武豊町、豊根村があります。濃尾平野が豊かな土地柄だったので豊の字が付く地名が多くなったという理由も考えられますが、実際はそれだけではありません。

豊橋には吉田城というお城があるようにもともとそこは吉田藩でした。それが諸々の事情により明治時代の初めに豊橋藩となりその後豊橋市になったということです。豊橋にはお城はあってもそれは豊橋城ではありません。

豊田市は私が小さな頃は挙母市(ころもし)と呼ばれていましたが、トヨタ自動車の本社があることから豊田市に変わったらしいです。豊田(とよだ)さんが作ったトヨタ自動車という会社が市の名前を豊田(とよた)市に変えてしまったということです。もともと多かった「豊」シリーズの地名にさらに2つ加わるという偶然が重なりさらにややこしくなってしまったわけです。もっとも愛知県民の方は特にややこしいとは思っていないでしょうけど。