リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Sibeliusでタブ(5)

2023年03月23日 15時25分06秒 | 音楽系
あと8~10コースの斜め線はキーボードのスラッシュを使いますが、パーカッションスティッキングとタブの文字で設定したDJ_Weissだとごついスラッシュになります。これはフォント次第だと思いますが、そういうときは別にテキストスタイルの編集で「発想記号(Ctrl+E)」でTimes New Romanなどを指定しておき、Ctrl E で入力していくといいと思います。

ここまで設定しておいてから、五線譜全てを指定して、Ctrl+↓で1オクターブ下げて(リュートは1オクターブ低い音域で弾きます)それをタブにコピペすれば、あら不思議!一瞬にしてタブが出来ているではありませんか!

1オクターブ下げて


コピペすると


あら不思議!


もっとも原譜のG音(ゲーセンの開放弦)だけは6本線のタブの対応範囲外なので、ここはパーカッションスティッキングを使って書き直していく必要があります。あと、ヴァイオリンの原曲に書かれている以外のバス音を加える時も同様です。

この曲をリュートで弾く場合、音域を考えると原調のハ長調か、一音下げて変ロ長調にするかのいずれかでしょう。一音下げた変ロ長調版ファイルを作れば比較検討をすることができます。調性が決定すれば、ポジションの最適化をしていく必要があります。これは画面を見ながら弾いていき弾きやすいポジションになるよう、音符(タブの文字)を他の弦にドラッグ・アンド・ドロップを繰り返すことで可能になります。この機能はとても便利です。

文字や調弦の設定がとても手数が多く曲ごとに設定していては大変ですので、テンプレートを作っておくと便利です。

ここで紹介しました方法を使えば、プロのみならずアマチュアにとっても編曲の一助になるのではないかと考えています。ぜひお試しあれ。