香港旅行雑記 ・・・・2

　ちょうど２年ぶりの香港、その変貌ぶり№1は客引きがいなくなったこと。５ｍに１人の割合で「社長、偽物みませんか」がほぼ99％なくなった。ささやくように語りかける人が２人ばかりいたかな。

　もっとも私たちもガイドブックを左手にカメラを右手にという、いかにも日本人という姿をやめたけど、そんな問題ではなく香港の質そのものが上がったのだと思う。

　その次には「掃除をする人」の数の多さ。たぶん失業対策の意味もあるのだろうけれど、道端・公共施設・公園を含めて常に掃除をしている人を見かけた。当然街はきれいだ。

　その次は、話しかけられる言葉が中国語だったということ。正月も4日からだったから日本人観光客が帰国した後と思えばそうかもしれないが、町にあふれているのはまさしく中国本土からの観光客だった。

　かっては衣服の趣向に国民性が表れていたから、中国の方かな、韓国の方かなと、漠然と推察できたが、いまや世界がユニクロ化だと思う。みんな同じに見える。

　香港の住宅市場を不動屋さんの窓に張られたマンションの価格表から推察する、ただし面積の表現方法がよくわからないから、一概に判断はできないが、億ションの価格がずらり・・・・２０年前の日本の姿かもと、ちょっとゾーとする。それでも本土に比べれば抱えるリスクは少ないだろうけれど。

　街角で集団で行動する一団がパンフレットをくれるのよね。５０ｍの範囲に５０名もいる感じ。前日１枚いただいたので「いただきました」と言うと、すんなり手をひっこめる。「あれーなんだあー」と夫。中身も見てなかったけれど「マンションよ、今早くに売ってしまいたいのでしょう」

　ホテルに帰り、前日もらったパンフレットをしみじみと眺めました。「いただきました」に反応したのではなく「日本語」に反応して手をひっこめたのですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅　中島木材の家

【 中島木材のホームページは こちら 】

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