宝島 真藤順丈著

2019年05月21日 | 読書
ここ2~3日風が強い。お田植えと風は相性が悪い。水が張られただけでなかなか田植えが進捗していないのはそのせいだろうか、それとも委託が多くなったせいなのだろうかと、ついつい思ってしまう。

 夫の同級生の奥さんに「うちは全部委託にした」と話した。

 彼女は「田植え機があるから植えるけれども、他は全部人頼み」と。委託したいけど、内は大土手だから受けてくれるかどうか、と。

 大土手だからは、つまり草刈りが大変だということなのだ。

 私の友人は、8反分もあって多過ぎて委託できなかったという。

 日本の農業も曲がり角にきているのを感じる。

 我が家も、無理すればもう少しはできるかもしれないが、田植えも稲刈りも人頼みである。

 早く言えば、自分で作るのと、お米を買うのと、トントンなのである。

 委託したら、トラクターで田起こししたり、土手草を刈ったり、毎日の水の管理からも解放されたのである。

 戦後の食糧難を経験した、実家の父はどんなことがあっても「米作り」だけはと言い続けていた。

 その言葉を忘れたわけではない。意気地がないと言われればまことにそうなのである。

 でもねえ~、デスクワークだけで40年を過ごしてきた人には、田んぼも畑もはきついのね。

 ほんと、畑仕事だけではなく、山の草刈りやら、休耕している田んぼと畑の草刈りにと日々多忙な様子。

 畑から毎日のように野菜を持ち帰ってくれて、私にはうれしい悲鳴でもあるけれど。

 おかげで日本一豊かな食卓が整えられている(笑)

 
 
 この頃読んだ本・・・「宝島」真藤順丈著 第160回直木賞作品

 第2次世界大戦後の沖縄が舞台・・・・私の子どもの頃から青春時代である。

 コザ騒動までの若者たちを書いている。

 思った・・・・私は何も知らないのだと。

 沖縄の4人に1人があの戦争で死んだ。

 戦争が終わってアメリカの基地となった。

 時たまというかしばしばニュースになったことも、どこか他人事だったかもしれない。

 沖縄に暮らす人たちの本当の苦しみを理解できていなかったと、この本を読んで思い知る。

 戦後70年以上過ぎたけれど、沖縄の人の怒りは収まっていない。

 
 読み終えて、思わず作者の年齢を見てしまった。

 日本人としてやはり読んで欲しい本であると思った。

 知っている、分かっているつもりでもあまりに知らないものだから。

                                 依田美恵子

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