アメリカで一定期間以上暮らすことを考えたとき、絶対に避けて通れないのがビザの問題です。学生ならFビザ。研究者ならJかHのビザ。それぞれのビザには決まりがたくさんあります。留学を考える人は、ビザのことをしっかり調べましょう。日本人がアメリカに行く場合、90日以内の観光などではビザ免除になりますので、ビザ無しで渡米し、向こうに行ってから学校を探したり、働く場所を探せばいいと安易に考える人もいるようですが、ビザで失敗すると、何年も入国できないことになり、単なる旅行さえいけなくなる場合もあるので、要注意です。
私はJ1ビザで渡米し、途中でH1bに変更しました。移民法はどんどん変わるので、本当に神経をつかいました。知らなかったではすまされないのです。アメリカで暮らしていた間、心の半分はいつもビザ問題に費やされていたような気さえします。日本の野球選手が大リーグに挑戦するというニュースが毎年流れますが、ビザ問題で渡米できず、断念した選手もあり、どのような職種の人間でも必ず悩む問題なのです。
90日以内の語学留学ならビザはいらないよね、、、、と考える人もいますが、語学学校の場合も週あたりの授業時間数が規定より多い場合はビザ無しでは通学できないことになっています。ビザに限らず、アメリカはすべてが自己責任で、自由な反面、自分のことは自分できちんとしていないと、大変なことになってしまいます。
私は、友人からビザの相談を受けることもありましたが、先に書いたように移民法は刻々と変わります。人の経験はあてはまらないのです。自分で必ず移民局のサイトをみて確認しなければなりません。アメリカに留学しよう、アメリカで仕事してみたい、と思う人は決してビザ問題を人任せにしてはいけません。
あるとき私はボスから契約更新しないかもしれないと言われたことがあります。もしそうなれば即刻国外退去しなければなりません。そのときは幸い次の仕事がすぐ見つかったので事なきを得ましたが、その間真剣に帰国を考え、本当に大変な思いをしました。日本にいると仕事をしなくても学校に行かなくてもこの国にいていいでしょう?なんにもしなくてもいていいんですよね。それがどれだけありがたいことか、、、。ある日本人の人が大学に通っていましたが、病気になって通学できなくなったんです。でも通学しないと不法滞在になってしまう。だから病気をおして大学へ通っていました。
海外で暮らすって、楽しいこともいっぱいあるけど、厳しいことがたくさんあって自分を鍛えられますね。
(ボルチモアのCross St Market)