院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

病院食

2011-06-23 15:00:39 | Weblog
 病院食といったら、まずいと評価が定まっている。健康保険で一日の食費が決められているからだろうか?実はそうではない。

 病院にいる栄養士は調理師ではない。だから、栄養のことだけ考えて、見た目や味のことを考えないというのも当たっていない。

 もう30年以上も前、当時の信州大学精神科教授・故西丸四方先生は、病院の食事はまずいのに、たまに近所の主婦らが手伝いに来ると、おいしくなると言っていた。むろん価格は同じである。

 要するに病院には、おいしく作ろうという気構えがないだけと分かった。

 昨年、私が元いた総合病院に入院したときも、病院食はまずくて、まるで動物の餌のようだった。一番驚いたのは、缶詰のみかんに大根おろしをまぶした一品だった。どうして、このように異常なことを思いつくのだろうか?みかんと大根おろしは別々に出せばよい。

 故西丸先生以来、病院食は変わっていないのだなと察した。

 そうかと思うと、産院ではレストランと見まがうような食事が出るところがあるらしい。産院は健康保険ではなく、自費だからだという意見もありそうだが、要はヤル気の問題だと思う。

 夕食が(職員の都合で)4時に出るという批判が前にあった。でも、この点は改善されたようだ。