チュニジアやエジプトで、あんなに早く政府転覆がなされたのに、リビアの内戦は3ヵ月たっても収まりそうにない。これは、なぜだろうか?
私はリビアでは、チュニジアやエジプトほどには民衆の不満が高まっていなかったと見ている。もっときつい表現を使えば、リビアの反政府勢力は隣国を真似ただけの烏合の衆ではないかと思っている。
前からおかしいと感じていた。2011-05-07 にここで書いたように、反政府勢力が英仏に爆撃を頼むなんて信じられなかった。英仏に対してはリビア国民は強い悪感情をもっていたはずである。その英仏に依頼するとは矛盾している。(NATOというけれども、NATOも一枚岩ではなく、リビアに関しては英仏だけが動いている。)
イギリスはイギリスで、何が目的でリビア政府側を爆撃しているのか分からない。イギリス空軍自体が分からずに爆撃しているのだから、イギリス空軍の士気が下がっても当然である。爆撃が続けられなくなったらカダフィ側が勢力を取り戻すだろう。
フランスやアメリカの動きは、情報がないので分からない。しかし、英仏米はカダフィを殺害しようとは思っていないようだ。カダフィという「重し」がとれたら、リビアは今のフセインなきイラクのように混乱するだろう。英仏米はそれが恐いのかもしれない。
だいたい爆撃だけで済ますという意味が分からない。爆撃後は上陸しなければ戦争には勝てない。でも、英仏米ともに上陸なんて考えていないだろう。つまり、勝つ気がないのだ。
奴隷貿易や植民地政策によって、さんざん痛めつけられてきたアフリカである。そのアフリカが一丸となって北側と対峙しようと、アフリカ共和国を構想したカダフィである。カダフィは何者かである。
カダフィを殺害する気もなく、上陸する気もなく、英仏はいったい何をしたいのだろうか?反政府勢力を正当政府と認めた国はおっちょこちょいである。日本はまだ認めていないから今後も事を慎重に運んで欲しい。
おおかたの方々はお忘れだろうが、かつて我が国はアメリカの圧力によって故安倍晋太郎官房長官がリビアを名指しで非難したことがある。今、日本は無関心を装うべきである。未だに何も言わない元宗主国イタリアは利口である。
この内戦は、イギリスの脱落によって、意外にすぐに収束するかもしれない。
私はリビアでは、チュニジアやエジプトほどには民衆の不満が高まっていなかったと見ている。もっときつい表現を使えば、リビアの反政府勢力は隣国を真似ただけの烏合の衆ではないかと思っている。
前からおかしいと感じていた。2011-05-07 にここで書いたように、反政府勢力が英仏に爆撃を頼むなんて信じられなかった。英仏に対してはリビア国民は強い悪感情をもっていたはずである。その英仏に依頼するとは矛盾している。(NATOというけれども、NATOも一枚岩ではなく、リビアに関しては英仏だけが動いている。)
イギリスはイギリスで、何が目的でリビア政府側を爆撃しているのか分からない。イギリス空軍自体が分からずに爆撃しているのだから、イギリス空軍の士気が下がっても当然である。爆撃が続けられなくなったらカダフィ側が勢力を取り戻すだろう。
フランスやアメリカの動きは、情報がないので分からない。しかし、英仏米はカダフィを殺害しようとは思っていないようだ。カダフィという「重し」がとれたら、リビアは今のフセインなきイラクのように混乱するだろう。英仏米はそれが恐いのかもしれない。
だいたい爆撃だけで済ますという意味が分からない。爆撃後は上陸しなければ戦争には勝てない。でも、英仏米ともに上陸なんて考えていないだろう。つまり、勝つ気がないのだ。
奴隷貿易や植民地政策によって、さんざん痛めつけられてきたアフリカである。そのアフリカが一丸となって北側と対峙しようと、アフリカ共和国を構想したカダフィである。カダフィは何者かである。
カダフィを殺害する気もなく、上陸する気もなく、英仏はいったい何をしたいのだろうか?反政府勢力を正当政府と認めた国はおっちょこちょいである。日本はまだ認めていないから今後も事を慎重に運んで欲しい。
おおかたの方々はお忘れだろうが、かつて我が国はアメリカの圧力によって故安倍晋太郎官房長官がリビアを名指しで非難したことがある。今、日本は無関心を装うべきである。未だに何も言わない元宗主国イタリアは利口である。
この内戦は、イギリスの脱落によって、意外にすぐに収束するかもしれない。