友だちでいようだなんて本当の友だちならば言わない絶対 詠み人失念
上の短歌は以前に紹介した。私はこの短歌が好きだ。
小学生のころ、学校に放送局の「おねえさん」が来て、「○○小学校のお友だちぃ、元気ですかぁ?」と言った。私はその「おねえさん」と友だちではないし、集まった子供たちの中には友だちもいたが、ぜんぜん知らない子もいた。だから私は「○○小学校のお友だちぃ」とまとめて言われても困ると思った。
昨日の中日新聞愛知県版の投書欄に小学生の投書が載っていた。その小学生は代表委員に選ばれた喜びを語り、代表委員の「仕事」として他の団体と交流があって、「友だちがたくさんできた」と書いていた。
友だちなんて、そんなにやすやすとできるものではないと考えるのは、私が大人だからではない。投書した小学生の小学校の生徒の中には、私と同じ感想をもつ子供が必ずいるはずである。子供をあなどってはならない。