院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

消費税増税に寄せて

2013-09-11 03:43:37 | 経済
 この欄では極力政治の話はしないようにいている。私たちは政治について全ての情報をマスコミからしか得られないので、議論が近視眼的になる。要するに床屋政談に堕するからである。

 このたびの消費税値上げも半分は政治の話だが、半分は経済の話なので、少し疑問を述べよう。

 消費税の値上げは財政健全化の意味もあるそうだが、財政健全化とは赤字国債を減らすという意味を含んでいるのだろうか?消費税を3%上げると、税収はおおざっぱに7兆円ほど増えるのだそうだが、1000兆円の赤字をすべて補てんするには、増税分を全部つぎ込んでも140年かかる。利息を計算に入れればもっとかかる。そんなの意味があるのだろうか?

 増税分は多くを社会福祉に使うと言うが、社会福祉とはどこまでを含んでいるのだろうか?年金や健康保険にどれだけ投入するのだろうか?

 税金とは富の再配分の意味がある。消費税は全員が負担するから、富の再配分の機能があるのだろうか?年金も健康保険も受益額は貧富で差がなく、自分で支払った分を自分でもらうだけになるような気がするのだが、どうか?



(消費税の値上げは遅延なく満額行われるはずである。国民の多くが反対していない今は千載一遇である。延期とか段階的増税とか、つべこべ言っていられないのは明らかだ。)

(お忘れの方が多いのだが、小沢一郎さんはまだ自民党にいるときには消費税推進論者だった。消費税を15%にすれば所得税は要らなくなると言っていた。いま消費税増税に反対しているのは君子豹変すということか?)