中学生のころ画集で初めてダリの絵を見た。なんの感動もなかった。驚異的な写実力だが、奇妙なものが並べてあるだけじゃないかと思った。
(Wikipedia "Dali" より引用。)
その絵が億単位の値段なのだ。中学生の自分には分からないが、もっと成長したら分かるかもしれないと思っていた。みんなが良いというから、それなりにすぐれた作品であって、鑑賞できないのは私が未熟なせいだと思っていた。
だが、還暦を過ぎた現在に至るまでついに良さが分からなかった。柔らかい時計?そこのどこが良いの?頭で考えた理屈じゃないですか。思いつきだけで奥深さも何もないじゃないですか。
ダリには超絶技巧の写実力以外に何もない。こんなものに何億円も出すなんて気がしれないと、この歳になってやっと言えるようになった。私は他人より幾分か多く絵画に親しんできたからだ。実はシュルレアリズム全体が、いっときの人気取りのこけおどしだったのかも知れない。それに乗せられた人々の気の毒なことよ。
デュシャンの「泉」については、いずれ述べる機会があると思う。
(Wikipedia "Dali" より引用。)
その絵が億単位の値段なのだ。中学生の自分には分からないが、もっと成長したら分かるかもしれないと思っていた。みんなが良いというから、それなりにすぐれた作品であって、鑑賞できないのは私が未熟なせいだと思っていた。
だが、還暦を過ぎた現在に至るまでついに良さが分からなかった。柔らかい時計?そこのどこが良いの?頭で考えた理屈じゃないですか。思いつきだけで奥深さも何もないじゃないですか。
ダリには超絶技巧の写実力以外に何もない。こんなものに何億円も出すなんて気がしれないと、この歳になってやっと言えるようになった。私は他人より幾分か多く絵画に親しんできたからだ。実はシュルレアリズム全体が、いっときの人気取りのこけおどしだったのかも知れない。それに乗せられた人々の気の毒なことよ。
デュシャンの「泉」については、いずれ述べる機会があると思う。