大分前に、息子が、友達からもらったんだけど使えないので、置いて行くというんで、YAMAHA DSP-1なるものを置いていった。デジタル・サウンド・フィールド・プロセッサーというもので、ステレオ音源をデジタル処理して、メインスピーカーLRの他に、プレゼンススピーカー4個(前後LR)か2個(後ろLR)設置して、いろんな音場(プリセットが32種類+ユーザープログラム16種類)を擬似的に作り出そうというセットで、世界で始めてという画期的なものでした。当時(1986年)の価格が138,000円だが、現在では中古オーディオショップでも中古品が3,000円で売られている。今ではDVDの音源が5.1CH対応しているので、用途は無くなっているのだろう。
ディスプレー(VFD:蛍光表示管使用)が表示されないので、カバーを外してみた。現在ではワンチップ化が進んでおり、普及型DSPアンプは部品点数が少なくなり、スペースたっぷりに部品が置かれているが、本機は、殆どがデスクリート部品とか、大きなYAMAHAオリジナルLSI、バーブラウン(BB)のD/A用IC、下の基板にはCPU-IC、で構成されており、ぎっしり整然と隙間無く実装されている。
性能はともかく、この様な電子部品が綺麗に詰まった機器を見るのが好きである。
前の会社では、通信機器用プリント基板の実装設計を経験したが、兎に角、実装率が100%を軽く越すので、SMDの両面実装・6層基板使用で、デザインなんて余裕は無く、パターンを通すのに部品配置に苦労したものである。
今では、季刊ステレオサウンドの新製品紹介ページにある、製品の内部写真を立ち読みで見て、ニヤニヤしている(価格は数十万円~数百万円するが、いい物は美しい)。
表示は、接続コネクタに接点グリスを付けたら表示OKとなった(これが表示されないことには使えない)。
友達は、ある程度のオーディオマニアなのだろう、背面のRCAジャックが金メッキねじ込み品に交換されていた。
まだ、実際には音を聞いていない(部屋がいっぱい・いっぱいで、現状オーディオ機器の裏側に手が入らない状況なので)。整理がついたら(いつになることやら)音場を体験してみたいと思います(スピーカーは5.1CH構成で有るので)。
詳しくは、下記のページにいろいろと紹介されています。