当方が入院で預かったおもちゃ6点の修理に着手した。
ディズニーホームシアターは別ブログで紹介。
1.キャンディー・キャッチャー
ゲーセンに有る様な、回転している景品を救い上げるというもので、このシャベルが動かないという症状。
原因は簡単そうだが、これを分解するのが大変で、順序に分解していかないとたどり着かない。
やっと分解すると、シャベルに動力を伝える皿ギアのピニオンの歯が全て欠けていた。
この原因はクラッチ部分の遊びが無くてクラッチの役目をしておらず、ピニオンに負荷がかかったものだ。
クラッチの遊びを調整し、ギア(ピニオン+皿ギア)はズバリのが無いので単品を接着して作ることに。ロックタイト401で接着したが、これでも弱いので、さらにプラリペアを流し込んだ。
モーターが3個使われており、ICで制御しているがセンサースイッチも3箇所有るので、ちゃんとくみ上げないと動作確認出来ないのが難しいところだ。3回ほど組み直してようやく正常動作した。
2.アイウエオボード
いろんな種類が出ているが、このタイプ(プーさん)は初めてである。
特定の列(縦方向)が動作しないという症状。
内部は電極印刷シートをスイッチに使用しており、これを回路基板に接続している部分が接触不良を起こしている様だ。
接点グリスを塗布し、テープで仮止めする。この部分は裏蓋の裏面に張られたスポンジゴムで押さえる様になっているので、組み上げてねじ止めすると、全キー全て動作する様になった。
3.携帯電話型おもちゃ
症状から共通部の不良と思えたが、分解して接点部分を導通させてやると、ちゃんと音が出る。でもゴムシート上から押すと動作しない。導電ゴム部に6B鉛筆塗布しても駄目。接点側をアルコールで拭いてやると、全て正常に音が出た。
残るは、面倒なぬいぐるみ2個(犬、ウサギ)だ。どちらも全く動かない。
ワンちゃんは、電池ボックスに接続されているモーターリードが切れていたので、簡単に修理完了。
うさちゃんは中のピニオンギア(特殊形状)が割れているので、対処方法を思案中です。
→5/18 シャフトがφ2.4で軸受部分の内径がφ3.5程度ある(割れたピニオンはこの部分に入る様に段付きになっている)ので、軸受部板金(処理鋼板)の表面処理を削りM3の真鍮ナットを半田付けする。これにより標準の10歯ピニオンが使える(内径φ1.9→φ2.4に加工)ので、これを圧入して動作OKとなった。組み込んで見ると,動作が遅くなり、今にも止まりそうだ。
負荷が重くなり、モーターにシリーズに入っている「ポリスイッチ」で電圧降下を起こしているので、電流容量の大きいものに交換して、大分改善はした。
泣き声の「ふいご」は空気抜けか、劣化している様で、組み込んだ状態の押し方では泣かない。テープを捲いても改善しないので、これは了解してもらおう。