トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

県西おもちゃ病院(2011/05)

2011-05-14 16:21:00 | おもちゃ病院

先月は3件、今月も4件と少ない月が続いている。

●おもちゃ病院
1.開くと蛍が点滅る絵本
蛍のページを開くとプッシュスイッチにより数匹の蛍が別々に点滅するという絵本だが、全然光らない。紙のページを開いて見るが断線は無い。ボタン電池LR43を2個使用しているのだが、+側の接触(側面から)が弱くなっているので接点を折り曲げて調整。これで点滅OKとなった。剥がしたページはペットボトル用接着剤が有ったのでこれで接着しバイスで固定する。
2.ダンプカー
3回目の依頼となった。また、前後に走らないという症状で、分解してみるとモーター接続部で断線していた。前回も同じ箇所だったので、再度切れない様に配線をモーター本体にホットボンドで固定することにした。
3.音が出るマット
スイッチを入れると音楽が流れ、さらにマットを踏むとその場所に応じて音楽が出るというものだが、スイッチを入れても音が出ない。依頼者が電池を交換しようと分解した際に配線を切ってしまった様だというので分解してみると、やはり断線していたので、新しい線材に交換したところ問題無く動作した。
4.鳴く小鳥
人が近づくと動いて鳴く小鳥なのだが、全然動作しないというもので、電池も容量抜けで、持って来てくれた新品の電池と交換したがやはり動作しない。
分解してみると、人感センサーが使われている。このレンズになるプラスチックが劣化して割れひびが入っていた。
木になるモールドを開いた状態だと動作しやすいのだが、何故か組み立てると動作しなくなる。このレンズを外しセロテープにすると動作は不安定ながら動作することが有るので、これで様子を見てもらうことにし、次回また持ってきてもらい、秋月のレンズを取り付けてみることで了解していただいた。
人感センサーは電子工作サークルでも製作したことが有り、最初の専用ICを使用したものは、やはり動作が不安定で中断した経験が有る。その後、OP-AMPとタイマーIC(LMC555)を使用したもので再製作したところうまく行った。
ということで、「人感センサー」はなかなか難しいところが有る。

●電子工作

Kc3s0286_r 受付数が少なく余裕が有ったので、うまく動作しない【光-シリアル伝送装置】のトラブルシュートを行った。
パソコンからのRS232C信号(9600bps)を光で、離れた受信機に送ろうというもので、【送信機】は455kHzセラロックによる発振とRS232CをTTLレベル変換した信号とをORして赤外線LEDで送る方式になっている。
うまく行けば、バーサライタのデーター伝送に使用するものだ。
受信はちょっと高いが455KHz専用の光受信IC(TPS831)を共立エレショップで入手(500円)して使用する。この前にはフォトダイオードと455kHzセラミックフィルタを使って、増幅する回路を実験してみたがうまく行かないので、この素子を使うこととなった。
到達距離を確認すると10cm程度しか届かないので、これでは実用にならない。調べているうちに、信号を1秒程度出しっぱなしにすると2.4mまで届く様になった。
原因は解明出来ていないが、パソコン側で、連続的に信号が送れる様にVBを変更。また送受信の論理を反転(信号時送出)させてみて、改善されるか試すことにしている。

●カセットウォークマン分解
オークションで落札したウォークマンについて、テープが回らないという症状なので、小島ドクターに分解を御願いした。基板を外すねじが判りにくかったが、何とか外して見るとゴムベルトが経年変化でとろけていた。これが原因らしい。SONYに保守部品の問合せをして見てダメなら千石電商で類似のベルトを入手して交換することにする。

コメント
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