以前にも何回か、HP-Photosmart 5521プリンター互換インク(HP178XL)の互換性について取り上げたが、補充インクタイプは、タンク内部のスポンジ乾燥の関係か、補充してもすぐに出なくなってしまうので、再度、チップ付き互換インクでPhotosmart 5521対応が無いかAmazonで検索したら見つかったので購入したが、到着して交換してみるとやはり認識しない。インクメーカーの直販サイトを見ると、対応しないと書いてあり、問い合わせたらAmazonでの修正漏れらしい。
となると純正品を購入するしか無いが、高価すぎて購入にはためらいがある(同一プリンターの新品価格と千円程度しか変わらない)ので、以前にも挑戦して失敗した純正チップの取り外しに再挑戦してみた。
他社製インクと異なり、チップが一体モールドされている感じで、カッター等ではチップが剥がれてしまう。
【機械的に剥がす方法】
今回は、チップの周囲1㎜程度を残し、ミニルーターのディスクで切り抜く様にした。
切り抜きには、更にカッターの刃を入れて剥がす。
チップは更に、注意深く裏側モールドをディスクルーターでTOBスレスレまで削り、剥がしていく。
コンタクト部の基板が薄いので、加工による湾曲等でチップ不良になるのが心配である。
4色全て(色は両面テープの台紙にメモする)完了(約1時間)したところで、使えす不動在庫になっていた互換インクのチップを剥がして(これは両面テープなので、簡単に剥がれる)その部分に両面テープを貼り、純正チップを貼り付ける。
プリンター電源ON!見事に全色認識し、テストプリントもヘッドクリーニング2回で問題なく出来た。(インク残量表示は当然、無しのままだが)
今まで購入した互換インクを数えたら10セット近く有り、当分は注文しなくて済みそうだ(捨てなくて良かった)。エコに役立った。
以上の作業は、それなりの加工技術を要するので、試される場合には自己責任でお願いします。
同時に、保険として純正インクCR281AAの中古品2980円(と言っても中身は新品で化粧箱が無いだけ)を購入したが、これは当然だが、一色だけ交換でも問題無く認識し、残量表示も正常に出来た。
【簡単な方法を発見したが】
ふと、アイデアが浮かんだ。
モールドを溶かすか、軟化させれば剥がれるのでは無いかとガソリン(私の場合は2サイクル用の混合ガソリンを使用)を使ってみることにした。
最初は上から塗ってみたりしたが変化が無いので、容器にガソリンを入れて、インクカートリッジのチップ部分を漬け込んだ。30分程度放置していたら、浮きが見えたので、その隙間に爪を入れたら簡単に剥がれた。
ガソリンは可燃性で気化しやすいので、十分換気を良くして作業を行うこと。
今回はマゼンダのみ実験したが、いざ、互換インクのチップと交換したら認識しない。外さなかった他の色は認識出来ているので、問題が有りそうだ。時間を見つけて他の色も確認してみたいと思う。
【無水アルコールでOKに】
9/14:上記と同じ方法で、今度は「無水アルコール」に浸してみた。時間は1時間程度。
粘着が融けて、チップ剥がれやすくなった。
チップを爪でずらしながら本体から分離させる。
中古の互換インク・チップ交換してプリンターにセットすると、ちゃんと認識した。
チップは裏面の左右にスポンジ状の黒色粘着テープで本体に付いているので、溶剤により剥がれやすくなったものと思う。
ガソリンで失敗したのは、多分、チップ部のコーティングまで融けて、その隙間から溶剤が入り込んだのが原因かもしれない。