消防設備の発信機や総合盤は、暗くても位置が分かる様に赤いランプが点灯している。
以前のものは白熱電球が多い。LED交換も互換性の物が有り可能であるが、純正品は、まだ高く、顧客が希望しなければ、従来の電球で対応している。
先日、点検の手伝いをした駐車場はAC100Vをそのまま供給して点灯させており、電球もナツメ球と同じベースなので、空いた時間に、近くのヤマダ電機やダイソーに行って、使えそうなLEDナツメ球を購入して試して見た。
一番良かったのは、ダイソー製の赤色LEDで、これも、半透明の拡散キャップを外す(ダイソー製は簡単に外れるが、電気メーカー品は接着されている様で外れない)と、発振器ランプのキャップが綺麗に見える。
ダイソー品のままでは、まだ光量および放射角度が狭いので、砲弾型LEDを秋月から入手してあったLEDのOS5RKEZ4E1Pに交換してみる。足が4本有るが対角の2本を残しカットし、リードピッチが2.5mmとなる様にホーミングする。
点灯させてみると3チップで半値角も140度と広いので、発信機のキャップを被せて見ても問題無い。
新旧のキャップも付け替えて試してみた。
新はLEDに合わせて内側の段々が狭く、色も明るいのに対し、旧品は段々が広く、色も暗い。
次に、消防設備としては一番一般的な24V用(DCが多いがACも有る)に改造することにする。
100円LEDの基板での動作電圧を測定すると3.36Vなので、24Vとの差20.64Vを抵抗で下げることにする。ACのドロップ用に使用しているCRも外す。
ACでの動作が15.3mAだったので、それに近くなる様に抵抗値を決める。
1/3W程度消費するので5.1kΩ-1/6W×4本を並列接続(1.275kΩ)する。
ランプ内にすでに150Ω抵抗が入っているが、外せないので、これにシリーズに接続する様にした。
12Vまで下げたらどうか確認してみたが、点灯は確認出来た。
用途は信頼性を要求されるので、採用することは無いが、民生品には使えるかも知れない。
今後は、入力電圧30V以下で抵抗ドロップ不要なLEDドライバIC(秋月ではCL6807,aitendoではPT4115)を実験したいと思います。
ADJ端子があり、PWMや直流電圧可変で明るさのコントロールが出来るもので、面白そうだ。