ブログを見られたアマチュア無線家の方からメールで問い合わせが有った。
古い周波数カウンターで、どうしても435MHzがカウントしない(399MHzまで)ので、考えられる原因はということで、トラブルシュートの手順等をやりとりしたが、結局は原因が分からずという結果になってしまった。
そこで、思い出したのが、以前ブログで紹介したAnritsu製IF TESTER MS546B 70MHz/140MHzについていた機能である周波数カウンター部だ。
この上限周波数がどこまで伸びているかSGで確認してみた。
入力レベルをあまり気にしないで測定したところでは180MHzまで表示した。さらにレベルを微調整すると、最高は220MHzだった。ということで、435MHz帯には使えないが144MHz帯には使えそうだ。
取説が無いので、その他の機能も不明だったが、ついでに調べてみると
●BB OUTPUT:500kHz/200kHzの切り替えボタンがあり、これにより、その周波数が出力され、コネクタ上のデジタルスイッチにより、出力レベルを可変出来る。
●IF OUTPUT:70MHzのとき84.75MHz、140MHzのとき161.25MHzが出力され、上側のアッテネータでレベル調整出来る。(周波数も表面のトリマで微調整出来る様だ)
●IF INPUTは入力レベルが90dBr以上でないとメーターが振れない。
電子工作サークルの吉本先生から、PICによる電圧/電流計を作っているが、微小電流(10mA以上)を表示するためのOP-AMP回路を教えてほしいというので、一般的な、電流検出抵抗と非反転増幅による回路とIC(NJM4580DD)を提供した。ところが、無負荷状態でも、電圧が発生するということで、自分で確認する様、回路を組んで見た。
電源は+-必要なのでRS232Cインターフェース用のICL3232を使って発生させる。前回スイッチングノイズが影響した回路が有ったのでLCによるLPFを入れた。
それでも、言われる様に、やはり無負荷でも電圧が発生する。試しにICをFET入力タイプのNJM072Dに変更すると、0に近くなった。しかし別なロットのものに交換すると、電圧が増えてしまう。
良い方のICにして、aitendo製の極小電圧表示器 [VM3D-30V-036] 販売価格: 395円~495円(税別) は、以前のブログで紹介した様に電源+と測定系+を切り離すと、0V~30Vまで測定出来ることから、接続してみると、何故か電圧(電流)が変化(減る方向)してしまう。
ダイナミックドライブの電流変化を拾っているのか、コンデンサを付けたりしたが改善されない。
そこで、メル友のja7jqjさんに相談してみたところ、オフセット電圧の小さいICにしないとダメということで、秋月で入手出来るOPA277PAを探してくれた。
当日は「宇宙博2014」に行ってたが、意外とスムーズに見れて、1時には会場を出られたので、その足で秋葉原に行き、購入した。
今日、交換(2個入りから1個入りになるのでピンアサインを変更)して、オフセットの半固定抵抗(手持ちの関係で30kΩ)を付ける。
また、ノイズ低減のために、非反転入力にCRによるLPF回路を入れた。
これらが功を奏したか、無負荷では0Vに調整出来、表示器を接続しても、電圧が変化しなくなった。7seg-LEDに、やはり秋葉原のaitendo新店舗に行った時に購入した偏光?フィルタを被せると見やすくなった。
今後は、これを利用して、サークルで使用する簡易型実験用可変定電圧電源を製作しようと考えている。