わが家の玄関に飾られる手拭いは、祇園祭りから戻って、「祇園祭り」の素敵な手拭いに入れ替わりました。ちょっと遅かった、と言われればそれまでですが、実は、この手拭いは今回の京都で買った新しいものです。
でも、この手拭いのおかげで、2週間がたった今も、山鉾巡行のハレの儀礼空間の余韻を楽しむことができます。だから、夏の間はきっと、この手拭いがわが家の玄関を飾ります。でも沖縄の夏っていつまでのことを言うのかな?
わが家の玄関に飾られる手拭いが2月バージョンになった。なんとチョコレート柄の手拭いである。こんな柄を手拭いにデザインすることを考えた人もすごいと思うが、「2月=チョコレート」という図式が日本人(私も含めて)に出来上がってしまったことに驚いてしまう。
日本にいると、銀座や赤坂は別としても、ふつうは「デパ地下」くらいしか、チョコ屋なるものと出会わない。ゴディバとかノイハウスとか、とにかく非日常の高級チョコレート屋のイメージである。だいたい日本人はチョコ屋なるものに寄ってショーウィンドーを指差し、「今日は、この二つ」みたいなチョコレートの買い方をする人はさほど多くない。そういう意味で高級チョコレートは、バレンタインデーに利用されるための食べ物のような気がしてならない。
オランダで生活していて驚いたのは、スーパーで買い物をした帰りの老人がおしゃれなチョコレート屋によって、一つ、二つのチョコを買ってかえる。店屋の店員は、それをチープな紙袋に入れて渡してくれる。帰りにつまむのか、帰ってお茶とともに食べるのか?とにかく高級なるチョコも日常生活の中に溶けこんでいた。
京都で買った手拭いに描かれたチョコが高級かどうかはとにかく、面白いのは、そのチョコの種類である。たくさんの抹茶チョコがちりばめられているではないか。ヨーロッパで発展したチョコも日本文化の中で「日本のチョコ」へと変容し、日本人に受容されていくのである。なんだかそう考えると、「日本手拭いに抹茶チョコ」はそんな日本におけるチョコを表象しているようにも思えるのだ。
わが家の1月の玄関に飾られた手拭いは、RAAKの「ポチ袋」です。残念ながら今はもうポチ袋を渡す側になってしまって久しいのですが、やっぱり、お正月は「ポチ袋」。小学6年のとき、もらったお年玉を使って、吉祥寺のレコード屋で買ったビートルズの赤盤を思い出します。
RAAKは京都にある染物屋さんで、手拭いをはじめ、私が好きなデザインのさまざまな商品が売られています。東京では新宿の丸井に入っていましたが、最近、羽田空港の国際線ターミナルに出店しました。東京に行くことが多い私にはありがたい一方で、やっぱり京都で買いたいというのが本音です。
ちなみに今年の祇園祭の山鉾巡業の前日、京都のホテルを予定できました。今年は日曜日が巡業にあたるので、前日の土曜日はどのホテルもほぼ満室。今から7月中旬が楽しみです。