昨日、飛行機の便の13時間繰り上げ事件に巻き込まれ、たいへんな思いをしてバリに戻りました。あいかわらず、ひたすら大正琴を追い続けています。今回もユニークな大正琴に出会いました。
この3月にマカッサルの文化局や国立大学の先生などと会い、そこでさまざまな情報をいただくことができて、今回、最初のフィールドワークに入りました。場所はワジョ県のセンカンという街。マカッサルからは車で5時間以上かかるところで途中は山越えもあって、結構、移動がたいへんでした。こんな処にも日本軍がたくさんいたそうで、驚くことばかりでした。
戦前からこの地にある写真の店にたくさんの大正琴が売られていたそうです。天板には富士山と海の絵が描かれていたようで、まさに日本からの輸出品ですね。この地域の大正琴は改良型もある一方で、日本の昔の大正琴を忠実にコピーしている地域もあります。私が調査したものは、日本から持ち込まれたものを、今でも修理しながら大事に使っているものでした。ただ、戦後の輸出品のような可能性もあり、撮影した写真をもとに帰国してから分析します。
今日は少し休んで、またバリで調査を続けます。
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