Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

禁断の食べ物

2019年03月08日 | 浜松・静岡

 とうとう浜松生活7年目にして、禁断の食べ物を口にしてしまいました。まさにこの写真の「鰻」です。今、白状しますが、ぼくは浜松で「鰻」を食べたことがありませんでした。もちろん、これからも食べるつもりはありませんでした。なぜなら、これが禁断の食べ物であることを知っているからです。これを口にしてしまったら、私の味覚がどうなるか、わかっていたからです。だから、浜松でなくて三島で鰻を食べようと思っていました。しかし…、私は負けてしまいました。
 学会誌の編集委員会でメンバーの一人の切なる希望が、「鰻」でした。これがあるから、メンバーになってくださったようで、本日の委員会終了後には、「鰻」への道はひかれていたのでした。浜松在住の委員のおすすめのお店は南口。表の道には面していない静かなお店でした。こういうところが美味しい、とすでに門構えがそれを伝えているような…。
 感想なんて言うまでもありません。ぼくの口は、鰻を一口ほおばっただけで、「こえて」しまいました。もう美味しくない鰻なんて絶対食べられません。だからこれまで我慢していたんです。美味しいとわかっている食べ物を口にすることが怖かったのです。もうすべては過去のことですが…。


沖縄パーラー誕生

2019年01月13日 | 浜松・静岡

 びっくりの出来事があった。なんと、自分の住むマンションから徒歩2分以内の場所に、「パーラーあしびなあ」ができたのである。ここにあったのは弓道専門店だったはずだが、いつのまにかパーラー?だいたい、浜松市民はパーラーなる言葉を知っているんだろうか?
 オープンしてからまだ10日も経っていないと思うが、まだ行ったことはない。しかし外から見る限り、高級な沖縄の料理屋にはまったく見えないのである。パーラーという表現がぴったりといった感じ。ほとんどの来客は「うちなんちゅ」じゃないかと思うほど。
 ちなみにメニューらしきものが黒板に書かれていたが、くーぶいりちー、ふーチャンプルーが確認できる。とにかく行ってみなくちゃならないのだが、行く日を模索中。ブログでの報告をご期待あれ。


年末の風景

2018年12月29日 | 浜松・静岡

 年末にあまり日本にいたことがない。だいたい冬休みになるとそそくさとインドネシアに調査に出ていたからだ。しかし今年は行かないことにした。だいたいこの時期は雨季で移動がたいへんだし、今年は調査地バリのお盆であるガルンガンの週に当たり、まず調査は不可能である。少なくてもこの時期に行って見られる芸能を調査しているわけではないし、いろいろな方に会うのは気が引ける。なぜなら、ほとんどのバリ人は実家で家族とともに過ごしているからだ。
 そういうことで今年はぎりぎりまで大学で仕事をして、本日から「家に持ち帰って差支えのない仕事をする」正月休みということにした。といっても一日仕事をするわけでもなく、読めなかった小説に向き合い、正月直前の師走らしい風景を見て楽しむのである。さきほど一人でぶらりと浜松駅前のデパートの食料品売り場を歩いて(何も買わない)きたのだがなかなかすごい人だかりである。
 おせち料理は購入するのが当たり前の時代になって久しいが、まあ、いろいろな種類の、きっと地方独特のおせち料理が並んでいる。たまには、こうした季節の風景を楽しみながらの新年の迎え方もいいものである。


クリスマス・ミーティング

2018年12月27日 | 浜松・静岡

 仕事をしている浜松のアートセンターの定例月例会議が25日に当たった。非常勤出講日で後期は出れないことが多いのだがこの日は参加。クリスチャンではないので、12月25日がキリスト教における「祭礼」であることが実感として湧きにくい。インドネシアにいるときは国民の祝日だったし、教会にはたくさんの人々が集い、警察が道路整理をしていたのでリアルに感じられたのだが。
 ランチ・ミーティングなのだが、今日は低予算の中、職員たちが特別ランチを用意してくだった。高級なサンドイッチに、鶏肉のとサラダ(近くで見るまで鶏肉がアジフライに見えたのは私だけか)、、静岡のイタリア料理店が作るクッキー、そしてアートセンター近くのコーヒー屋さんが焙煎する美味しいブラックコーヒー。なんだか久しぶりにクリスマス(のような)食事をさせていただいた。
 もちろん会議もしっかり終了。食べながら3時間、会議は続いたのだった。大学の会議もたまにはこんな感じでやるとギスギスしないのになあ、なんて。 


冬になってしまった…

2018年12月04日 | 浜松・静岡

  あっという間に師走になってしまいました。ブログを一か月以上も更新しなかったのは、私のブログ歴初の出来事かと思います。当然、忙しかったのですが、元気にしています。ブログを更新しないと病気になっているんじゃなかろうか、という心配はご無用。毎日、やることが多すぎて、仕事が一段落して「ブログ」という作業にまでいきつかなくなりました。1週間ほど前に名古屋の大学で授業した帰りに撮影した浜松のアクト通り。緑だった街路樹はすっかり冬色に染まり、なんだか寂しい風景になってしまいました。
 この1か月、学会が二つ、ガムラン演奏やワヤン上演もたくさんあり、なんだか怒涛のように過ぎていった感があります。でもまあ、好きなことをやっていると思えばいいわけで、「疲れた」なんて恥ずかしくてそうそう言えません。そうして今年も駆け足で過ぎていきます。
 とにかく、あっという間に大嫌いな冬になってしまいました。熊のように「冬眠」するわけもいかないので、なんとかこの苦痛の3か月を乗り切っていきたいと思います。


ミューグレ継続中

2018年10月09日 | 浜松・静岡

 ブログの更新、あわや一か月更新なし、という状態でやっと書き込みます。いろいろ毎日たいへんでなんだか余裕がないわけです。海外にいるときは精神的にも余裕があるんだとブログをみてつくづく思います。
 さてご存じかどうかは別にして、私がパーソナリティを務めるK-MIX(静岡FM、毎週土曜日、朝6時半)の音楽番組ミューグレは、今だ継続中です。敏腕プロヂューサーのおかげでなんとかスポンサーも確保できていて、番組が続いております。こんな感じで二人のパーソナリティーがいつも向かい合って和気あいあいに(本当に)、収録します。毎回、テーマを設定していますが、それに沿った曲順を決めて、あとは全部、お互いのアドリブです。台本はありません。
 毎日何かに追われ続けている生活の中で、この番組のおかげで、毎日、さまざまな音楽に向かい合っていますし、東京に行くたびに中古CD屋を旅します。これは実に健全な息抜きになっています。要はミューグレさまさまなのです。「忙しいのにラジオまでやって…。」なんて言われることがもありますが、ラジオの仕事がなければ仕事で疲弊するだけの毎日です。だからこそ、しばらくミューグレ、継続できたらな、と勝手に思っている次第です。 


週末台風

2018年07月27日 | 浜松・静岡

 台風12号はいったいどこに行くんだろう?当初は静岡上陸だったはずが、ぐっと西に曲がって紀伊半島を抜けて、瀬戸内海に沿って九州に向かうのか?それにしても先週末は沖縄、そして今週末は本土と、まあ憎たらしくも台風がやってくるものである。ウィークデーの会社勤めに方々は、家でのんびり休養となるが、土日に働く方々、そして夏休みの土日に遊びに出かける人々にとってはもう大迷惑である。あちこちで花火大会が中止になってしまったとか。延期できるものはいいが、できない花火はどうなるのか?
 私は明日の午前中は静岡県のこども芸術大学でガムラン講師である。誰かに手伝ってもらうわけにもいかず、一人で9階の研究室から10往復くらいして、ガムラン・アンクルンのフルセットを車にのせた。台風が心配だったのだが、午前中はまだ大丈夫ということで決行である。3回講座の一回目で、場所は鴨江アートセンターなのでホームグラウンドではあるが、それでも子どもたちに教えるのは久しぶりで、どんな子どもが来るのかドキドキである。
 なんとも忙しい6月と7月だった。大学のいろいろなイベント、自分の公演や講演、とにかくたくさんありすぎて、何がいつあったのか、よく覚えていないほどだ。この鴨江の講座を8月11日に終えると、やっと海外調査のモードへと切り替えである。それまでもうひと踏ん張りである。


競う

2018年06月13日 | 浜松・静岡

 吉原祇園祭の面白さの一つは、各山車に乗る囃子が、通過したり、出会ったりする山車とただすれ違うのではなく、「競い合い」を行うことである。お互いの山車が向かい合うか、並んで停止するやいなや、その「競い合い」の演奏が始まる。速度の速い曲を正確なリズムでたたき合う、まさに囃子の「競演」である。「共演」ではないのだ。
 ところがこの「競演」には、勝敗がつかない。コンクールではなく、勝敗はその山車を引き、囃子を演奏する人々が自身の中で決めることでそれを口外する必要は何もない。それなら「共演」でいいじゃないか、と思うのだが儀礼の当事者にとっては「競演」なのである。
 この写真は、四辻に4台で山車が出会い、まさに「競演」の最中なのだ。みている側にとって、その音風景はすさまじいもので、演奏者の興奮が間近に伝わってくる。各チームがバラバラに演奏しているわけで、そこに音楽的な「調和」は存在していないのだが、不思議と祭礼としての調和を感じるのだ。祭りの興奮、非日常、ハレの風景がまさにこの音世界から生み出されるのだ。


岳南鉄道

2018年06月12日 | 浜松・静岡

 岳南線は静岡富士市内を走るローカル鉄道で、吉原駅と岳南江尾駅を結んでいる。知ってはいたのだが、この電車に乗ったのは初めてだった。当初はこの地区に多い工場の貨物輸送や、工場労働者の通勤などに使われていたようだが、現在はトラックが電車に変わったのと、車での通勤が増えてかつてほど乗降客が多いわけではない。それでもさまざまなイベントを積極的に催しているし、地域の人々の生活に欠かせない電車だと思う。
 この電車で今回、吉原祇園祭の会場に行ったのだが、吉原駅で渡された切符が固い切符、つまりは「硬券」だった。この手の切符はもう記念乗車券くらいしかないと思いきや、こんな身近なところで今だに使われていた。ただ残念なことにすでに切符にはハサミが入れられていて、あの切符用のハサミでパチっと切ってもらうことができなかったのが残念である。
 今回は二駅しか乗らなかったのだが、折をみてこの電車を制覇したいと思う。たぶんそれぞれの駅には名所なるものがあるんだろう。でもそんな時間はいつになったらできるのだろうか…。


つけナポリタン

2018年06月11日 | 浜松・静岡

 先週の土曜日に研究仲間のS川先生と、旧東海道の吉原宿で行われる吉原祇園祭の見学にいってきた。なぜかといえば、私のゼミ生がこの祭りのフィールドワークをしており、京都の祇園祭を何度も見学した私としては、やはり「祇園」とつくお祭りを実際にこの目で見てみたかったのである。そこで祭りが大好きなS川先生もご一緒にとなったわけだ。
 すでにS川先生はブログで着々と吉原祇園祭の写真をアップしているようなので、こちらが先にアップするぞ、ということで、吉原が生んだB級グルメ「つけナポリタン」の写真から始まりである。学生がいうにはご当地グルメということで、わざわざ案内所で祭りの期間に食べられる店を聞いて、出向いたのだった。ビールがついて1,000円。お安いではないか。ちなみにプラス100円であまったナポリタンソースにご飯を入れて、リゾット風でも食べられる。
 祭りに行って、「つけナポリタン」か?と馬鹿にされそうだが、いやいや、郷に入れば郷に従えで、ご当地グルメの体験もまた祭りの印象を盛り上げる大事な行為である。
 ちなみに「つけナポリタン」についてより知りたい方はこちらへ。