Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

貝掛温泉

2017年03月31日 | 家・わたくしごと

 何年かぶりに貝掛温泉に出かけた。3月末はまだ雪に覆われていて、ひと肌37度の温泉は寒いくらいなのだが、やっぱり1時間も浸かっていると、じっくり体の芯から温まってくるすばらしい温泉である。
 それにしても忙しい1年間だった。大学の1年間というのは、4月から翌年の3月までのことで、正確にいえば1年度ということになるが、3月の忙しさは例年に増して特別だったかもしれない。だからといってすべて片付いたわけではなく、年度を超してしまうやり残した仕事もたくさんだが、正直、もう完璧に終えることをあきらめたともいえる。サボることも必要だ、「完璧」を目指すことにすっかり疲れてしまったし、どちらにしても完璧なんてありえないわけだから。
 さて本日は年度末の3月31日。大学でお世話になった方々ともお別れである。しかし別れることばかり考えてネガティブになることもなく、彼ら、彼女らとはすでにつながっているわけで、これからまた「新しい出会い」が山のようあるだろう。「生きている」ということは終生、さまざまな人、こととの「出会い」の連続である。貝掛温泉との束の間の再会によって、精神的にも落ち着き、4月からの新しい出発の覚悟ができたようなそんな気持ちで今は胸がいっぱいである。


那覇で髪を切る

2017年03月19日 | 那覇、沖縄

 「行きつけ」という響きはなぜか心地が良いものである。行きつけの飲み屋、行きつけのバー、なんてあれば恰好がいいものだが、私にはそんな洒落た場所は存在しない。「かかりつけ」というなら近所の内科があるか、こればかりは自慢できるものではない。ふと「行きつけ」を考えてみたのだが、あるではないか、というより「あった」ではないか!そう、那覇時代の「床屋さん」である。
 それを思いだしたとたん、いてもたってもいられなくなり、今回の那覇出張に合わせて「そこ」に行かなくてはならないような、そんな気分になってしまったのだった。だから卒業式にも髪を切ることなく、昨日から訪れている那覇で散髪すると決めてその日を待ちわびた。
 久しぶりの「行きつけ」の床屋は、モノレール工事の影響で、多少その外観に変化はあったものの、あいかわらず主人のハサミさばきは相当なもので、あっという間に私のオーダーを形にしてしまうというスゴ技を見せてくれた。なんだかすっかり満足してしまって、今日からの仕事はもうどうでもよくなってしまった気分であるが、髪が決まれば「しゃきっ」とするもの。久しぶりの「行きつけ」は数日間の那覇滞在のすばらしい「出だし」となったようである。