Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ワヤンの彩色

2014年09月30日 | 家・わたくしごと
 朝からワヤンの彩色。実に久しぶりである。一日に一色しか彩色できないので、今日はこれで終わり。昔から下地の黒には墨汁を使っている。かつてはこの状態で数日、軒下に針金で吊り下げておいたのだが、マンションには場所がなく(ないことはないが、雨が降ると濡れてしまいそうなので)、仕方がなく、今日はこの状態で陰干しである。陰に干さないと、ワヤンが反ってしまうのだ。
 基本的にはカラスのつもりだから、目だけでいいかなと思っていたが、ちょっぴり欲が出てきて、現在、色については思案中。お腹の部分や羽の部分はやっぱり色を変えようかしらね。
 私が持っている鳥にくらべると、かなり大きいので、なんだか空の大怪獣「ラドン」ーーほとんどの若者はこの怪獣のことは知るまいーーみたいに見えるかもしれない。次に上演する<スタソーマ物語(後編)」に出てくる場面はあるんだろうか。まあ、今回の演目では使わないとしてもいずれは使うので。

ありがとうございました

2014年09月28日 | ワヤン上演
 昨晩、旧小原村での公演を終える。200名近い観客が集まってくださったとのこと、たいへん嬉しく思っている。なんといっても昨晩の公演は、小原和紙をスクリーンの代わりにして、本火で上演をしたこと。和紙なので燃えてしまうのではないかという不安をよそに、何の問題もなく最後まで上演することができた。まさしく小原の人々や、スクリーンを設計してくれたメンバーのおかげである。
 今回の舞台は神社に建てられた農村舞台だった。といってももう長いこと使われておらず、すでに朽ちかけている舞台である。かつてはその場所に多くの村人が集まり、にぎやかに村歌舞伎が上演されていたのだろうが、今はもう村の人々の場記憶からその場所すら消えかけているようだ。ワヤンを上演しながら、空想な世界の中で、なんだか見たこともない村歌舞伎の上演の様子を想像してみた。なぜか胸が熱くなった。
 今日、片付けをしながら村の老人と少し話をした。「懐かしいね。」という言葉に胸を打たれた。忘れかけた「賑わい」をつくることで、地域の再活性化するきっかけになるのかもしれない。そう考えたとき、自分の上演の意味を新たに見いだせたようで嬉しさが湧きあがった。

再びジェンガラ陶器

2014年09月25日 | 家・わたくしごと
 前回のブログに掲載したジェンガラ陶器。やはりこういうものは一対で売られているのだからもう一つ買おうと、結局、お店に残してきたピンクのカップ・アンド・ソーサーも800円に値切って購入したのでした。めでたし、めでたし。飾り棚に一対で並んでいます。やはりその方が落ち着きます。考えても見れば、日々の生活でカップ・アンド・ソーサーなんてそうそう使うものではないのです。だからあったところで。見て楽しむだけかもしれません。でもバリの素敵な品物ですし、うちにあっていいのかなと。
 とりあえず、金曜日に一座のメンバーが宿泊しますので、この人生の大先輩にジェンガラのカップ・アンド・ソーサーで深煎りのコーヒーを飲んでいただこうと思います。わが家にいらっしゃる方、リクエストいただければ、この器でコーヒー、紅茶入れてさしあげます。

ジェンガラ陶器

2014年09月20日 | 家・わたくしごと
 土曜日、久しぶりに浜松にいて午前中、市野方面にバイクで買い物に出かけた。買い物の目的は電動ドライバードリルだったが、目的を済ませた後、普段は行かないお店を散策。その一つが結構大きな古道具屋だった。古道具好きなのは父の遺伝である。普段はぶらりとのぞいて楽しむだけである。
 ところが今回、面白いものを見つけてしまった。そう、この写真のジェンガラ陶器である。この陶器はバリで作られているもので結構なお値段がするのである。しかも買っても持ってくるのが面倒なのが陶器。カップ・アンド・ソーサーの裏にもちゃんとジェンガラのマークが印刷されている。
 1000円の値がついていたが、ここは古道具屋。日本だって古道具屋は交渉次第で安くなるものだ。バリのごとく値切り交渉をして800円まで下がって思わず買ってしまったのだった(700円を目指したのだが)。もう一つ、ピンク色の同型のものがあったが、とりあえず一つだけにした。どうしようかな。もう一個買おうかなあ。でもたぶんすぐには売れないと思うし。

和紙をスクリーンにしてみます

2014年09月18日 | ワヤン上演
 来週9月27日(土)の夜、愛知県豊田市大阪町山ノ田(小原とよばれている地域)にある熊野神社の境内にある村歌舞伎に使われた農村舞台で、ワヤンの上演をします。野外なのでヤシ油を燃やしたランプを使います。さらに今回は、上演する小原に伝承される和紙をスクリーンに使って上演することにしました。一昨日、小原にある和紙のふるさと館に行き、このためにすいてくれた紙を見にいってきました。
 大きさは縦90センチ、横180センチの木枠にすいた紙がつけられているもので、二枚がきれいに重ねられています。投影もばっちり。あとは火で燃えてしまわないか、という基本的な問題です。また人形をすべらしたとき毛羽立つことへの対策。火はどうにもならないようですが、毛羽立ち対策ではこんにゃく糊を塗りました。写真はちょうど塗り終わったばかりの和紙スクリーン。
 これをどのようにセッティングするか、という大きな問題は残っていますが、木枠があるのでなんとかなるのでは?と楽観的に考えています。今回はちょっと場所が不便なので、「どうぞいらしてください」とはなかなかいいづらいところですが、公演情報は以下に掲載しておきます。
 今回で、スタソーマ物語(前編)の後編は終了。2か月の練習を経て、12月からは後編の上演がスタートします。後編では、人喰い王プルサダがスタソマの力により改心するまでの壮絶な戦いを描きます。

 農村舞台でワヤン・クリッ!! バリ島の影絵人形芝居
   ~スタソーマ物語(前編)~

9月27日(土) 19時上演開始(1時間半程度)
場所:豊田市大阪町山ノ田 熊野神社境内の農村舞台
料金:1,000円(中学生以下無料)
会場は真っ暗なので、懐中電灯をご持参ください。
駐車場は十分にあります。

お申込み方法:電話予約 090-2572-0877(竹内)
       メール予約 takenoya@hm10.aitai.ne.jp
メール予約の場合は、名前、人数、連絡先(電話番号)を明記してください。