Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ラジオ生活

2012年05月31日 | 家・わたくしごと
 浜松に引っ越してからラジオ生活になった。基本的には一日15分、「梅ちゃん先生」を見るだけである。沖縄にいるときは家族の誰かがテレビを見ていることが多く、一日、5,6時間はテレビがついていたと思う。
 今は朝5時に起きるとすぐにJ-WAVE生活。ラジオ生活に慣れると今の洋楽や邦楽に詳しくなるものだ。さまざまなジャンルの音楽が流れるので飽きないし、思ったより頻繁にニュースがあって、特に時事に疎くなることもない。というより、テレビを見ていたときより詳しくなったかも。それに本を読むにも心地よいし。
 このラジカセ、実は実家にあったものをもらってきた。今、ラジカセなんて存在するのだろうかと近くの大型電気店に行った時、売り場を覗いてみたら、まだ結構売られていることに気がついた。東南アジアだけでなく日本でもカセットはまだ健在のようだ。ちなみに私はラジオオンリーだけど。

あと太鼓が一つ!

2012年05月30日 | 浜松・静岡
 あいかわらず毎日、ガムランの楽器を運んでいます。レヨンも運び終わり、最後に残ったのは、ブバロンガンのクンダンとクビャル用のクンダン三つ。それも写真のように一つずつ運んで、本日で終了予定です。すでに研究室は楽器で埋まりました。ほとんどガムラン部屋状態です。この状態では大勢でのゼミはできません。今は学生が一人なので大丈夫ですが、ゼミ生は三人が限界。部屋の理由で「三人まで」なんて募集できたらいいわ。
 クンプルは、バテル用一つ、アンクルン用一つがありますが、アンクルン・クビャルを演奏するときの大きなクビャルのゴング、クンプルは東京の実家に置いたままです。さすがに大きなゴングを持ってきたら、本棚から本がとれなくなる?当面は、プルと、バテルのクンプルで代用する予定ですが、見栄え悪すぎ。
 まだ演奏をするどころか、たった一人のメンバーもいないのに、もう頭の中では舞台のことを考えてるってどういうこと? 今日は運び終わるから一人でお祝いパーティー。夜は宇都宮と浜松の餃子、4個ずつ焼いて食べようかな。

アンドレイ・バラーノフ ヴァイオリン・リサイタル

2012年05月29日 | 浜松・静岡
 先週から国内では、ブリュッセルで行われていたエリザベート王妃国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で成田達輝さんが2位に入ったことが大きくとりあげられています。この音楽コンクールは国際的にも評価が高い大きなコンクールですから、2位はすごいことだと思います。ところで皆さん、このヴァイオリン部門優勝者は誰だか知ってます? まあ専門家以外は知りませんよね。要は日本人が2位であることが重要なんですものね。
 実は、優勝者はロシアのアンドレイ・バラーノフさん。ちゃんと成田達輝さんについて書かれた日本の新聞記事にも掲載されているのですが、読者はスルーしているんだろうと思います。この優勝者のバラーノフさんのコンサートが、7月7日の七夕の土曜日、私が教えている静岡文化芸術大学で開催されます。日本では仙台、名古屋、浜松の大学の三か所だけの公演だそうです。
 私の大学には実技過程のある音楽学部はありません。ですのでホールの響きは、クラシック専用になっているわけではありません。でも一流のクラシックの演奏家が常に一流のホールで演奏するものだ、と考えるのは間違いだと思います。私はかつて、ある著名なロシア人のピアニストの演奏会を一橋大学の古い講堂で聞いたことがあります。確かにサントリーホールで聞くのとは違います。でもその空間には、それまで聞いたことのないような不思議な音の香りで満ちていた記憶があります。数百のコンサートに行きましたが、私の記憶に残るコンサートの一つです。
 このコンサートを私たちの大学の学生たちがマネージメントしています。広報をするのもチケットを売る手配もすべて芸術文化学科の学生です。そして収益は、岩手県大船渡市での音楽活動支援に充てられることになっています。浜松だけでなく、中部地方、関東地方、関西地方から多くの方に見に来ていただきたいと思っています。今日は演奏会の告知のブログでした。

  アンドレイ・バラーノフ ヴァイオリン・リサイタル
                 (ピアノ:青木美樹)
  日時:2012年7月7日(土)
     14時30分開場/15時開演
  曲目:タルティーニ:ヴァイオリンソナタ ト短調 ”悪魔のトリル”
     チャイコフスキー:憂鬱なセレナーデ 作品26
     グリーグ:ヴァイオリンソナタ 第3番 ハ短調 作品45
     プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ 第2番 ニ短調 作品94Bis
     ほか
  会場:静岡文化芸術大学 講堂
  料金:一般:2,000円
     学生:1,000円
     中学生以下 無料(整理券が必要)

 

待ち時間の誘惑

2012年05月28日 | 浜松・静岡
 昨日、那覇から浜松に戻りました。中部国際空港から浜松へは1時間に1本、空港バスがあるのですが、私はそれには乗りません。電車だと1,800円なのに3,000円の設定はあまりにも強気だし、電車で2時間10分から30分、バスも2時間10分、しかも渋滞すればもっと時間がかかるので使わないのです。ただしバスだと寝たまま浜松につくのですが、電車だと神宮前と豊橋で2回の乗り換えが必要なのです。みなさんならどっちを選びます?
 まあ、そんなことはいいとして、電車にはもう一つ欠点があるのです。それは待ち時間があるということ(しかも冬はきっと寒いでしょうね)。神宮前での名鉄乗り換えは通常5分から10分ですが、豊橋でのJR乗り換えが長いと30分近いのです。
 この待ち時間を見込んで、豊橋駅構内には、老舗などのお菓子やお弁当屋が期間限定で出ています。昨日は午後4時頃、豊橋駅で待ち時間20分、構内でぶらぶらしていると、おいしそうな和菓子屋の期間限定の出店を見つけてしまいました…。しかも創業が江戸時代の由緒正しい知立の和菓子屋「藤田屋」の「大あんまき」なるお菓子。誘惑に負けた人々が列をなして並んでいるのです。ということは「美味しい」ってこと? しかもこの大あんまき、ちゃんと私のような「現代のおじさん」にも対応していて、「あん」だけでなく、カスタードクリーム入りなんていうメニューもあるのです。
 あーあ、結局、この藤田屋の大あんまきの誘惑に負け、190円のカスタード入りの「大あんまき」を一つ購入してしまいました。家に帰ってネットで調べたら、やっぱり知立は東海道五十三次の三十何番目からの宿場町なんですね。全く知りませんでした。その味は、そりゃ美味しかったですよ。浜松のデパ地下にお店が入っているかどうか調べたけれど、残念ながらなし。知立に行くことなんてたぶんないので、今度また豊橋で遭遇できたらいいな。結局、電車の待ち時間の誘惑に負けた僕は、次に誘惑されようとしているんだからね……。

仙台で上演します

2012年05月27日 | 家・わたくしごと
 今週の土曜日は仙台にある宮城学院女子大学でガムランの公演があります。演奏は無料で見ることができます。お近くの方はぜひいらしてください。ちなみに今回のメンバーは、演奏経験も長い音の森の講師が中心。ウガル演奏の私は、考えるだけでもう今から緊張してしまうほどです。
 今、沖縄に戻っているので、息子に「仙台に演奏に行くんだよ」って言ったら、「じゃあ、楽天のTシャツ買ってきてくれる」と嬉しそうにお土産を頼まれました。楽天の大ファンの息子にとっては、仙台=楽天であり、私のガムランにはまったく関心なし。「あんたもガムラン演奏してんでしょう?演目くらい聞けよ」と言いたいところですが、あまりにも悪気がなさそうな笑顔を浮かべられて、「まあいっか」って感じ。ちゃんとネットで楽天のチームショップが仙台駅にあることを調べていたようだし……。
 

日課

2012年05月25日 | 浜松・静岡
 引っ越した当初は、4人で演奏できるガムラン、グンデル・ワヤンを大学の研究室、大編成のガムラン・アンクルンを自宅に置いておく予定で運び込んだのですが、やはり学生とアンクルンを始めようと思い立ちました。さて、どうやって運ぼうかと考えたのですが、どうせなら自分の力で一つずつ運ぶことにしたのです。
 毎日、折りたたみキャリーに、一つ、二つと楽器を載せて、大学まで15分、これを引っ張って歩いていきます。ガラガラ、ガラガラと音を立てながら、キャリーの上で楽器も心なしか嬉しそうです。「これから、どんな人が私をたたいてくれるのかしら」って。
 まだどんな予定で、どんな形で浜松でガムランの活動を始めるのかはわかりません。だいたい演奏したいと思う学生が集まるかどうかもわからなし、楽譜のない音楽だから、それなりの長いつきあいが始まるわけで、浜松の学生がそんな付き合い方を、私のガムランとできるかしら、と思ったりします。練習する場所に行くと、学生が誰もいなくて、自分と楽器だけが取り残されたように存在するような光景をふと思い浮かべてしまいます。そんなこと考えちゃダメダメダメ!
 東京や名古屋、大阪に行って自分自身がガムランを演奏し続けることはとても楽しいし、沖縄にいたときにはできなかった週末のガムラン生活。でも、そんな受身のガムラン生活だけではいけない気がします。やはり、自分の住む浜松で新しいグループを育てなくちゃ。東京で、沖縄で、そして浜松で。ゼロの状態からグループを作るのは本当にたいへんだけれど、でも、それが自分に与えられている使命なんだと思います。大学が協力的かどうかわかりませんし、そうそううまくことが運ぶとも限りません。でも、まずはやってみなくては、何も始まらないよ。だから毎日、ガラガラ、ガラガラ…。今日もガラガラ、ガラガラ…。

いい味出しでます

2012年05月24日 | 東京
 本日のブログは、一昨日のブログに書いた「いせや」の続き。私たちが座っていた座敷の横の風景がこれ。飲んでいた焼酎のホッピー割と背景が実に味わい深いではないですか。特にポスターの端がはがれているところなんてもうたまりませんね。
 いせやは、やっぱり整いすぎてはいけないんです。綺麗すぎてはいけないんです。従業員は白衣が、いせやのトレードマークですが、やっぱり洗濯に洗濯を重ねて、もう白くならない白衣がいいんです。
 建て替えられて小奇麗になるいせやが想像できないんですけど。(「けど」を強調し、少し長めに声を出して言ってみましょう。)

浜松餃子!

2012年05月23日 | 浜松・静岡
 浜松の知人からたくさんの餃子をいただきました。私の住む浜松市中区周辺にも持ち帰りができる餃子屋がちらほらありますが、いただいた餃子は西区にある丸和商店の餃子でとても美味しい餃子とのこと。私の住まいからはとても遠いので、そう簡単に買いにいくことのできない餃子なのです。
 餃子といえば宇都宮が有名だと思っていたのですが、どうも餃子の消費量は浜松が最近、宇都宮を抜いたとのこと(いったいどうやって調べるんだろう?)。そんなことを聞いても、浜松に赴任してから餃子を一度も食べたことがありませんでした。確かに「浜松餃子」と書かれた旗が店の前に立っているはよく見ていたのですが。
 さて、さっそく家に帰って8個、焼いて食べてみました。うん、確かに美味しい。それに大きさもそれほど大きくないので、食べやすいし、火も通りやすい。中身だけではなく皮ももっちりしていて美味しいのです。浜松餃子は、モヤシを添えて食べるそうですが、一人暮らしの私にとってモヤシ一袋はちょっぴり多いので、それは省略。いいじゃないですか。浜松で作られた餃子を浜松で食べているんだし。
 残りは冷凍庫の中です。実は、わが家の冷凍庫の中には宇都宮餃子もあるんです。宇都宮に住む卒業生が私に送ってきてくれたもの。それぞれ「味」がある餃子です。日本の二大餃子消費地の餃子が冷蔵庫にあって食べられるなんて私は本当に幸せだこと。餃子をくだった方々、ほんとうにありがとうございます!

この額はどうなるのだろう?

2012年05月22日 | 東京
 吉祥寺のいせや井の頭公園店が建て直しになり、来月いっぱいで一旦閉店するという。そんな話を聞いて、日曜日、友人たちと古い建物最後のいせやに行くことにした。しかし、そんなことを考えるのは私たちだけではなく、それはそれは、店に入るのにも長蛇の列で、1時間近く待ったのだった。
 やっと順番が来て、通された場所はいつもの公園が見える1階の広く、天井が高いスペースではなく、奥の座敷。5人ということもあったのだろう。十畳ほどの座敷には、すでに大勢の大学生の先客がいる。しかも、うるさいのなんのって!どうしてお酒を飲むとあんなに声がでかくなるんでしょう?しかも、4、5人ごとの「シマ」になって、ぜんぜん違う話題で盛り上がっているし。
 さて、そんな部屋にかかっていた額。もうすすだらけというか、ほこりまみれというか、ものすごく味わいのある雰囲気を醸し出している額。なんだか、こんな名前の料理があってもいいんじゃないかと思ってしまう。
 建て直された暁には、この額はどうなるんだろう?もうお払い箱になっちゃうのか、それともピカピカの和室に再び鎮座するんだろうか?なんだか気になってしまう。建物が新しくなり、リニューアルしたらまた行ってみよう。そしてまずはこの額を探してみるんだ。

新たな気持ちでドンジャラホイ

2012年05月22日 | 東京
 浜松の大学で教えるようになって初めての音の森のコンサート。沖縄に赴任した後もずっと出演させてはもらっていたし、皆の気持ちはとても嬉しかったけれど、やっぱり距離的に講師として教えられなくなってしまったから、自分の中では「お客様」のような気がして、どうしても気持ちの中で「一歩引いて」しまっていたかもしれない。
 異動が決まってから、一ヶ月に一度だけれど、また昨年から教えはじめるようになってから、また講座生たちと毎週接していた頃の以前のような自分に戻って、音の森のコンサートに参加できたし、心から楽しめた。
 土の匂いと緑の香り、野外で食べるタイカレーや友人たちとの再会。なんだか毎年の本格的なガムランの季節がこのイベントを機に到来するような気がする。「研究も演奏も両方ともにがんばらなくっちゃ」と自分に言い聞かせているのは何でだろう?浜松でもそろそろ活動開始かな……。