Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

鶏飯

2018年10月28日 | 

   奄美の郷土料理の一つ「鶏飯」を食した。友人がすすめてくれた空港から車で15分もいったところにある「みなとや」というお店である。この何代か前の店主が、現在の鳥の透明なスープをかけていただく鶏飯を考案した、いわゆる元祖のお店だという。店名にも元祖鶏飯と書かれている。見るところ、「本家」なるお店は他には見当たらないので、奄美ではこの店が元祖という見解で一致しているようだ。
   初めていただいたのだが、これが美味しいのである。こんなご飯の量はこの数年食べたことがない、というほどおなかに収まってしまった。透明なスープがまた絶品である。頼むと内地まで送ってくれるらしい。鳥も香りがあって、スープをかけると味が引き立つのである。
   旅に来ると太るというが、まあ仕方があるまい。ひたすらコンビニ弁当を食べていては旅の楽しみは半減である。といういいわけを作って、体重増量まっしぐらに突き進む。
  


奄美空港に到着

2018年10月26日 | 

   友人の活躍を見るために奄美大島に到着です。沖縄に十数年住んでいましたが奄美は初めて。鹿児島県に初めて足を踏み入れました。「西郷どん」の影響は多少あるんでしょうか?鹿児島から奄美行きのフライトはほぼ満席でした。しかし着いてみると空港はロンボック島の雰囲気でした。のんびりしていて素敵です。
   日曜日に「唄島ふぇすてぃばるっち」という野外フェスが開かれるのでそれを見に来ています。なんと無料のイベントで昼から夜まで。もちろん友人はこのイベントに演奏者として、またプロデュースの仕事で奔走しています。友人の活躍を見るのが楽しみです。
   今日は空港から友人のおすすめの鶏飯のお店によったり、行きたかった田中一村の美術館に寄ったりと奄美を少しずつですが満喫しています。何回かブログを更新できるかな?


備忘録~私と静岡

2018年10月12日 | 家・わたくしごと

 浜松に赴任したときに、僕は静岡県とはこれまで全く縁がないと考えていた。もちろん私自身には縁がなかったのだが、思い出してもみれば、子どもの時、母方の祖母の妹(私はおばさんと呼んでいたが)の家は、たぶん記憶では清水あたりにあり、ちゃっきり節誕生のきっかけにもなっている狐ヶ崎遊園地につれていってもらっているし、その時、登呂遺跡や美保の松原にもでかけている(ちゃっきり節は、この遊園地設立時にできた静岡キャンペーンソングである)。
 最近、ちょっとしたことから、祖母の一番上の兄が、戦後すぐに清水にある静岡県柑橘試験場(現静岡県農林技術研究所果樹研究センター)に長きにわたり奉職し、静岡に適したミカンを数多く育種してきたことを知る。つまり私の血縁者が現在の静岡のミカン栽培に貢献したことになる。調べてみると久能山の石垣イチゴ栽培とも深く関わっているようだ。
 私の祖父ではないが、祖母や母からこの方の名前はよく聞いていた。残念ながらまったく記憶はない。それにしてもこれを知った時、なにげに嬉しかった。私の母方は明治半ばから台湾に移住し、戦後内地に引き上げた。そして祖母の兄は当時台北になった台北帝国大学の農学部の出身である。たぶん当時、台湾で研究が盛んだった柑橘系植物の研究者が、本土での品種改良に貢献したのだろう。そう思うと、早く静岡みかんが食べたくなった。といっても時期はまだであるが…。
 ちなみにこの方の弟(私の祖母の兄)には、日本画家がいる。つくばにある国登録有形文化財「旧谷中龍次郎邸」の襖絵をはじめ、板絵を描いた絵師である。この人の画号「春邦」。なんと春がつく。研究者もいれば、アーティストもいたわけで、なんだか今の自分の生き様を考えると微笑んでしまう。


Pete Seeger Carnegie Hall Concert June 8, 1963

2018年10月10日 | CD・DVD・カセット・レコード

  久しぶりにレコードを国分寺の珍屋で購入した。ピート・シーガーの伝説的なコンサート、1963年6月8日にカーネギーホールのライブである。1950年代にはレッドバージで歌ことができなかったピート・シーガーが公民権運動の流れの中でこうして大ホールでコンサートができるようになったことは驚きである。それにしてもこの時代のフォークソングのもつ社会性というのは本からしか学びようがないのだが、このライブコンサートのレコードを聴くと、観客がともに歌うフーテナニーのすごさを改めて感じてしまう。
 このレコードがCDになっているのかどうか調べたことがないからよくわからないが、今の世には絶対に発売されないようなこの社会性をぷんぷん匂わせたレコード(しかも日本版で故中村とうよう氏の解説付き)を手に出来て、なんだかとても嬉しい。レコードの音がいいとか、悪いとか、私はその点にはあまりこだわりはないのだが、1966年に発売されたこのレコードを今からきっと50数年前に胸をときめかしながら聞いた人がいたんだろうと思うだけで、心がときめくのである。


ミューグレ継続中

2018年10月09日 | 浜松・静岡

 ブログの更新、あわや一か月更新なし、という状態でやっと書き込みます。いろいろ毎日たいへんでなんだか余裕がないわけです。海外にいるときは精神的にも余裕があるんだとブログをみてつくづく思います。
 さてご存じかどうかは別にして、私がパーソナリティを務めるK-MIX(静岡FM、毎週土曜日、朝6時半)の音楽番組ミューグレは、今だ継続中です。敏腕プロヂューサーのおかげでなんとかスポンサーも確保できていて、番組が続いております。こんな感じで二人のパーソナリティーがいつも向かい合って和気あいあいに(本当に)、収録します。毎回、テーマを設定していますが、それに沿った曲順を決めて、あとは全部、お互いのアドリブです。台本はありません。
 毎日何かに追われ続けている生活の中で、この番組のおかげで、毎日、さまざまな音楽に向かい合っていますし、東京に行くたびに中古CD屋を旅します。これは実に健全な息抜きになっています。要はミューグレさまさまなのです。「忙しいのにラジオまでやって…。」なんて言われることがもありますが、ラジオの仕事がなければ仕事で疲弊するだけの毎日です。だからこそ、しばらくミューグレ、継続できたらな、と勝手に思っている次第です。