インドネシアで数年前から販売されている砂糖、ミルク入りのインスタントコーヒーで、コーヒーはフリーズドライなので沈殿しないタイプのWhite Koffieの新製品を、この冬にバリで発見した。なんとCARAMEL味である。
この手のコーヒーは冬にしか飲まないのだが、新製品はノーマルのWhite Koffieより若干高いものの、これは結構いける味である。この手のコーヒーも徐々に「スタバ化」が進んでいるともいえるが、たまには香りも味も違うインスタントコーヒーも悪くない。
ただやはり「甘すぎ」は否めないのである。これを飲みすぎれば糖分の過剰摂取になることはいうまでもない。砂糖が少な目のインスタントコーヒーも最近、インドネシアで登場しているが、はっきりってそのコーヒーも決して砂糖が少ないという印象を受けないのであるが…。
例年の行事であるセンター試験の試験監督を、人数調整の関係で免除してもらえた本日、有意義にこの一日を過ごすため、友人のS氏のコレクションがたくさん展示されている展覧会「アール・ヌーヴォーの装飾磁器~ヨーロッパの名窯 美麗革命!」に行ってきたのだった。場所は、多治見にある岐阜県現代陶芸美術館である。浜松から高速を使って約2時間。それほど遠い場所ではない。
S氏とはバリに毎年調査に行くことから、彼の西洋磁器のコレクションについていろいろ話には聞いていたし、これまでにもS氏のコレクションの展示を東京でも見ていたことから多少はその知識があったのだが、今回は1900年前後のアール・ヌーヴォー期の西洋磁器の発展とその展開を知るには本当に面白く、わかりやすい展示だった。S氏のコレクションはもちろんすばらしいのだが、そういう視点ではなく、この時期のヨーロッパにおいて装飾磁器がどのような試行錯誤により発展をとげていったのかをその展示品からいろいろと学べるのである。実はこの展覧会を見る前にS氏から図録をいただいていたので、一通り読んで予習をして見たのであるが、やはり現物の力は図録とは比べ物にならぬ。
ところでこの会場である岐阜県現代陶芸美術館には初めて出かけたのだが、驚くほど山の中にある。しかも多治見の駅からは土日祝日でなければ、美術館の目の前までバスが行かず、それも1時間に1本。ある意味、無茶苦茶不便である。しかも山の中腹にあるからすこぶる寒い。だからこそこの時期に来るのは、本当に「見たい」と思う方だけだろう。それでも一見の価値がある美術館である。車止めから博物館までは通路になっているが、そのサウンドスケープも現代陶芸美術館ならではの志向がこらされているのだ。
ちなみにこの展示、以下の日程に各地を巡回する。ぜひ、ご覧あれ。
岐阜県現代陶芸美術館 2015年12月19日(土)~2016年5月8日(日)
三井記念美術館(東京) 2016年7月6日(水)~8月31日(水)
長崎歴史文化博物館 2016年10月29日(土)~12月4日(日)
細見美術館(京都) 2017年2月28日(火)~4月9日(日)
今年ほど「寒さ」を実感し、「寒さ」に嫌悪したことはかつてない。とにかく毎日つらく、早起きのはずの私が布団から出られない。それでも浜松はそれほど寒いわけではないのだ。しかしどうにもならない。とにかくこの「寒さ」には閉口しているのである。この理由はブログで「寒いのが嫌いだ」「嫌だ」と書き続けることで助長してしまったのではないかとも思えるほどだ。
「春よこい、早く来い」という歌があるが、今さらだがこのメロディーを口ずさむと、なんだか心がぽかぽかしてくるようだ。若いころにはわからなかったことが、歳を重ねるといろいろとみえてくる。たかが歌の歌詞、いや、されど歌の歌詞である。
思い切って、朝7時過ぎのベランダに出て太陽が昇る外の景色を眺めた。「春よ来い」を口ずさみながら、「そうか、春になったらまたひとつ歳を重ねるのか」そんな風に思ったら悲しいやら、おかしいやら、そんな不思議な気分になった。さあ、仕事に行かないと。
冬になると飲みたくなるのがインドネシアのインスタントコーヒーです。インスタントといっても日本でいうフリーズドライのコーヒーではなく、沈殿させるタイプのコーヒー。インドネシアでは、コーヒー、砂糖、ミルクが一袋の中に適量入っていて、これをカップに入れてお湯を注ぐだけでおいしいコーヒーができるというインスタントです。
適量とはいえ、やっぱり相当に甘いわけで、糖分の過剰摂取は否めないわけですが、それでも冬になると(さらにはインドネシアから戻って約1か月は)、無性にに飲みたくなります。実は今回、インドネシアに行って、この沈殿タイプのインスタントコーヒーは、購入してきませんでした。買ってきたのフリーズドライタイプ。ですから沈殿するタイプはこれが最後でした。
大事に飲んで、次にインドネシアに行くときのお楽しみ。もちろんおいしくいただきました。
以前、浦添市美術館でワヤンの人形展を開催していただいたとき、学芸員のモーちゃんとともにバリで人形の制作過程の撮影をしたのだが、そのとき注文して、浦添市美術館で展示したのがこの写真の人形である。
人形といっても完成形にいたるまでの途中経過で、当初、依頼された側もなぜこんな未完成の人形が必要なのかわからなかったという。研究者の私にとっては大事な資料であるが、こんな人形を持っているのはたぶん私くらいしかいないのではないか。
それにしてもこの資料がまた浜松で展示できるとは思わなかった。ちなみにこの人形はクリシュナである。ただ完成形(といっても支え某はつけられていないが)の人形の緑色は好みではない。私がふだん使うクリシュナはもっと深い緑なので、この明るい色だとさすがに感情移入はできそうにもない。
大学の帰り、寒さに震えながら、この寒さをどのように写真に収めようと考えたのだが、疲労と寒さで頭も動かず、ただ自分の前の風景を撮影してみた。だからといってそこでの耐寒の気持ちなんて自分以外に伝わるわけはない。
しかしそれでも今年は暖冬だというじゃないか。だいぶ寒くはなってきてはいるもののたぶんまだ10度とか11度のはずだ。それなのになぜこんなに寒く感じるのだろうか?30代のころはもっともっと寒い時期にもかかわらず、6枚は重ね着をして250ccのバイクで1時間は走っていたじゃないか。もちろん好んで乗っていたわけじゃないけれど。
週末から気温が平年並みに下がるという。ちょうどワヤンの練習に東京に行く日だ。なぜこれほどまでに「寒さ」に「抵抗」がなくなってしまったのだろうか?いったい僕のは身体はどのように変化しているんだ?
インドネシアから戻ってすでに5日がたちました。再び寒さの中で大きく開いた汗腺はぴったり閉じて、冬ごもりする動物のような身体へとあっという間に戻ってしまったようです。あれだけ汗腺が開くまで時間がかかるのに、閉じるのはあっという間なのです。
私が7年近く続けているこのブログの中で繰り返し述べていること、それは「私は冬が大嫌いだ」ということです。とにかく寒いのは嫌いです。寒さが日々濃くなっていく晩秋はもう精神的にもきつくて仕方がない季節です。そういう意味でⅠ年のうちの寒さがピークとなるこれからの2か月はもっともつらい時期なわけですが、だからといって冬眠するわけにもいかないのでとにかく暖かくなる季節を夢見て一生懸命生きるわけです。
幸いなことに浜松は東京ほど寒くはありません。雪が降ることもほとんどありません。でも寒い…。今はこうしてインドネシアで撮影した写真を暖かいヒーターにみたてて、に手を近づけて心を温めます。心が温まれま身体も徐々に温まって、安らぐものなのです。
2016年、明けましておめでとうございます。元旦に無事帰国し、三が日は少しですがお酒を飲んで、おせちを食べて、お正月モードで過ごしました。今年も研究、教育、上演とさまざまなところでがんばって元気に過ごしたいと思っております。
初日の出はガルーダの機内で見る予定だったのですが、あまりにも爆睡しすぎたせいで、目が覚めたときはもうすっかり日が昇った後でした。残念。しかたがないので、浜松で夜に開店するお店「Pagi」の日の出でご勘弁ください(pagi=インドネシア語で朝の意)。この看板のような素敵な日の出がバリでも日本各地でも見えたことでしょうね。
今年もよろしくお願いします。