Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

JKT48シアター

2016年04月25日 | ジャカルタ

 4月上旬、ジャカルタに行ったついでにJKT48シアターに寄ってみた。といってもコンサートを見に行ったわけではなく、ショップに新譜CDを購入するために出かけたのだった。高級なショッピングデパートの4階だったと思うが、自分とは全く無関係なデザイナーブランドが並んでいるようなショッピングセンターの一角にある。たぶん「安全性」を加味されているんだろう。ショッピングセンターの入口では入念にカバンのチェックが行われる。
 午後2時からスタッフが来てお店があくというので、その時間にいってみた。私としては秋葉原のシアターに併設されているAKB48のりっぱなショップを想像していたのだが、まったく期待を裏切られた。店員が2人いて、一人はオーディションの受付、あとの一人がショップ対応なのだが、受付の机にCDが3種類、Tシャツが4種類、あとはちょこちょことグッズが置かれているだけである。これだけ?って感じである。「これしかないの?」と聞いてみると、「うん、今日はこれだけ」という答えが返ってきた。ここは「市場」か、と思わず思ってしまう。
 それでもぼくはインドネシア人の「おたく」の皆さんとともにきちんと列に並び、しっかり新譜のCDと若干のグッズをゲットしたのだった。ちなみにぼくの前のお兄ちゃんは、同じCDを4,5枚買っていたが、これは友達に買うのか、それとも投票券と生写真をゲットするために買ったのかは不明である(さすがに知らない人にそんなことを聞けないものだ)。


壮絶だったターミナル移動

2015年06月14日 | ジャカルタ
ジャカルタの第2ターミナルからLCC専用の第3ターミナルの移動には無料バスがあります、とどこかに書いてあったので空港職員らしき人に質問すると丁寧に教えてくれた。ちゃんと無料バスの看板が数か所に設置されている。しかし、その前にはタクシーやら普通車が次から次へと停車して、まったくバス停になっていない。日本だったらありない。しかしもうそんなことには慣れっこなので、まったく動じない。
待つこと15分、やっとバスが来たのだが、これがたいへんなことになっている。メッカ巡礼から戻り、LCCでどこかの島に帰るのであろう大集団が巨大な荷物とともに乗車してきたのである。もう床はすべて荷物。人と荷物が混沌としている状況。しかも暑い。
なんとか乗ったのだが、今度は夕方で空港内の道路がむちゃ混み。渋滞でぜんぜん動かない。空港内で車が動かない、という状況がふつうは理解できないが、ジャカルタの空港では日常である。恐るべしインドネシア。5分で着くなんているのは大嘘で、20分はかかります。乗り換えの方、とくに夕方はご注意を。まあLCCはたいてい30分から1時間はおくれますが。

ささやかな喜び

2011年12月27日 | ジャカルタ
 今、ジャカルタのラウンジにいます。つい今しがた、ささやかな喜びを味わいました。国内線から国際線に乗り換えて、カウンターでチケットをもらうと、そこにはYではなくPという文字が大きく印刷されているではあ~りませんか?
 これ、普通のエコノミークラスのシートではなく、少しだけエコノミー席よりも足元も広く、リクライニングもできるプレミアムエコノミーシートに無料でアップグレードされていたのです。夜中のフライトではやはり少しでも足元が広い方が楽ですもの。だいたいJALのジャカルタ線は基本は旅行者ではなくビジネス客を乗せる構造になっていて、エコノミーは45番(だったかな?)以降で、ほんとうに後ろの方に固まっています。こういう予期しなかったプレゼントってほんとうに嬉しいですね。これから12月に帰国するときは仕事納めの日に重ねて帰ることにします。
 でもジャカルタから成田、そして電車で羽田に移動して沖縄とこれから長いフライトと移動が続きます。荷物を持っての成田から羽田が面倒です。リムジンバスは年末で渋滞らしいし。

 

表と裏

2011年08月28日 | ジャカルタ
 バンコクやジャカルタで感じることなのだが、突然の経済成長と貧困という二つの層は不幸にもバランスがとれていて、経済成長とともに貧困が解消されない気がする。要するに高層ビルが並ぶ華やかな表があるとすれば、バラックに住む人々がそんな高層ビルの陰でひっそりと暮らしているのだ。
 写真は客がほとんど使わないホテルの階段から見える風景。普通はお洒落なエレベータを使うからだ。だから客がこんな風景を目にすることはまずないだろう。こういうものだと思えば驚くことはないのだが、やはりバリに慣れている私には取り残されていく貧困の問題は衝撃的であり、目を背けることができないのだ。だからといって僕にそれを解決できる何かができるわけはないのだけれど。(8月21日に記す)(写真は後日)

ラマダン

2011年08月27日 | ジャカルタ
 今はイスラムの断食期間ラマダンの最中である。といってもインドネシアのイスラムがすべて断食をしているわけではない。ただ通りを歩くと、やはりラマダン期間、昼間は閉めている食堂が多い。さらに空いている店も布などを店の前にかけて、食べ物や食べている人が見えないように工夫している。
 インドネシアのイスラム世界では普通の風景だろうが、私のようにヒンドゥー教徒が大半のバリではまったくありえない光景である。だいたいラマダンなんてバリ人には他人事で、ラマダン明けの祝日の方が重要である。なんといってもジャワからたくさんの観光客が訪れるからだ。
 私は当然イスラム教をしているわけではないので、ラマダンは関係ないのだが、外に出ているとき人前でペットボトルから水を飲むことは止めている。公共の場には、本当に昼間、断食をしている人がいるからだ。宗教が違うとはいえ、やはりここはイスラム人口の多いジャカルタなのだから、その程度は気を使うことにしている。(8月20日に記す)

ジャカルタの古書店

2011年08月26日 | ジャカルタ
 私がジャカルタでひいきにしている古書店の主人が数年前に病死して、息子が店を継いでいる。ジャカルタに支部を持つ各国の学術機関に古書を納める店だが、この数年の間にジャカルタの街中の洒落たショッピングセンター内に店を持った。日本からすでにメールを送っていたので、私の必要な本は用意してもらっていたが、一応、店に行ってみた。
 学術書も置いているが半分はコミックである。やはりジャカルタの一般の人々にはコミックが人気だそうで、このフロアには漫画専門の古書店が複数あった。
 日本の古書店の主人が言う言葉と同様に「最近はいい本はなかなか出ない」そうである。だいたいそんな本は高値で学術機関が早々に買い取ってしまうから、私のような個人の買い手には回ってこないしね。(8月20日に記す)(写真は後日)


ジャカルタの渋滞

2011年08月25日 | ジャカルタ
 知人とともにタクシーに乗ったのだが、2,3キロ程度の道に30分以上かかった。知人は「こんなの普通」といって動じない。私だって動じてるわけじゃないけど、いくらなんでも片道5車線もあってなんでこんなに混むわけ?ジャカルタ名物だからとて、これはひどいと思う。バリに慣れている友人たちが「ジャカルタが嫌い」という理由もわかる。空気も悪いが、この渋滞に耐えられないのだろう。東京だってここまで渋滞しない。
 静かに渋滞すればいいのだが、無茶苦茶クラクションを鳴らすから、ジャカルタの街のサウンドスケープは、ぼくにとって「無数のエンジン音とクラクションの音」である。たぶん数百台のクラクションが一度に鳴っているのだろう。
 渋滞の原因はいろいろあるが、交差点が大きいため、赤になっている時間が長い。もしかしたら4,5分あるんじゃないだろうかと思うほどである。バスウエイの通路からちょうど信号待ちしている交差点の写真を撮ってみた。すごいと思いません?あの車、あいかわらず後ろの方でクラクション鳴らしてます。(8月20日に記す)(写真は後日)

水路(川)に沿った建物――コロニアルな風景(4)

2011年08月24日 | ジャカルタ
 水路だったら完ぺきにオランダである。これは川なんだろうか?どちらにしてもアムステルダムと違うのは、川がひじょうに汚れていること。それに写真をとっている場所の両側にはボール箱の上に寝ているおじさんがいること。
 でもオランダだって、ちょっと横道に入ったりすると、明らかに煙草ではなく大麻を吸ってる臭いがぷんぷんする場所がたくさんあるし、ジャカルタの治安だけを言うのも問題あるかな。(8月20日に記す)(写真は後日)

カフェ・バタビア――コロニアルな風景(3)

2011年08月23日 | ジャカルタ
 ジャカルタで有名なカフェ・バタビアは、旧市庁舎広場の一角、ワヤン博物館のすぐ斜め前に建っている。かつてJALの機内誌でも紹介されたほどの有名なカフェで、コロニアルな建物を改装して営業しているカフェである。
 外観はなかなかいい雰囲気であるが、一人で入ったりしてもなんとなく落ち着かないかもしれない。あと十年くらいして僕の髪がほとんど白くなる頃なら、もうちょっと楽しめるだろうな。(8月19日に記す)(写真は後日)

ワヤン博物館――コロニアルな風景(2)

2011年08月22日 | ジャカルタ
 私の知っているワヤン博物館の前は道路が走っていたのだが、その後、旧市庁舎などを整備して、ここは歩道として整備され、ワヤン博物館は、オランダの街にある旧市庁舎広場の一部に位置することになった。
 ワヤン博物館を外から見ると、本当にオランダの建物のようだ。建物の前に椰子の木が立っていなければヨーロッパそのものである。バタビアの風景にはこの椰子の存在がかかせない。これこそが「コロニアルな風景」である。
 ところでリニューアルしたはずのワヤン博物館だが、確かに展示のケースは新しくなったものの、個人的には改悪したような気がした。なんといっても暗くて展示がよく見えないし、かつてあったワヤン・べベルの展示がなくなっていた。ワヤン好きの私にはちょっと(かなり)消化不良な展示である。私の友人のデザイナーたちと、私にコーディネートを依頼してくれたら、もっとすごい展示を考えるんだけどな、なんて妄想をしてしまった。ちなみに入場料は2,000ルピア(18円くらい)。(8月19日に記す)(写真は後日)