Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

エッグスタンドの正しい使い方

2009年02月27日 | エッグカップ
 学生に「先生の集めているエッグスタンドはどうやって使うのか?」という質問を受けましたので、懇切丁寧にお答えします。
 まず茹でた卵をカップにおいて、スプーンで三分の一くらいの位置を軽くたたいて上の部分をスプーンで切り取ります。ようするに蓋の部分ですね。写真のように切り取ったあと、切り取った蓋の部分の裏側をスプーンですくいます。そのときに軽く塩をふること。あとは残りの部分の卵を割らないように、上手にすくって食べていきます。割ったらアウト!軽く塩をふることも忘れずに。とても塩の味が大事なので、バリから買ってきた上等な塩とか、沖縄の高級な塩なんかがぴったりかもしれませんね。でもタイムセールで買った10個124円の卵だとどうかしら?やっぱり、殻の質が卵によって違うことが、こうして食べてみるととてもよくわかります。
 さて学生諸君わかったかな。それでは下宿に1個エッグスタンドを用意して、来週からやってみましょう。えっ?君のところは二つ?そんなこと知ったこっちゃありません。しかし、エッグスタンドを沖縄のどこで買えばいいのかと聞かれてもわかりません。明日からがんばって探してみましょう。もう授業も終わっているし・・・。


締めは「よしもと」で

2009年02月26日 | 
 やはり大阪の締めは「よしもと」でしょう。当然のように、なんばグランド花月の午後の部の当日券を購入し、ポップコーンとジュースをもって一階席へ。やっぱり大衆芸能はいいですね。食べながら、飲みながら笑えるっていうのは。これこそが演芸場の醍醐味です。ちなみに日本で最初に食べ物、飲み物を持込禁止にしたホールは帝国劇場だったそうです。最近読んだ本で知りました。
 「よしもと」のすごさは、舞台でなくてはわかりません。テレビだとやはりしゃべれる内容に限界があるのでしょうが、舞台は電波にのるような規制がないので、新喜劇などでは言いたい放題の部分あり、アドリブありで、結構楽しい。芸人のすごさ、というのはこれを毎日、二回ずつテンションを維持しながら公演を続けているというところです。まさにプロの芸とはそういうものですね。
 私も舞台に立ちますが、やはり同じ演目を続けて上演するとき、自分のテンションを維持するのに苦労します。授業だって同様。でも見るお客さん、聞く学生はほとんど始めてであるわけだし、しかも「よしもと」の場合は毎回客層が違うわけで、やはり臨機応変な「笑い」への対応がたいへんなのでしょう。
 とにかく笑いました。息子と二人、大声で笑って「よしもと」を後に千日前の自由軒で有名な特製カレーをたべて、関西空港に向かいました。最後にさんざん笑ったから、というわけではありませんが、とにかく二泊三日の楽しい旅でした。次は新宿か浅草で落語が聞きたいね、なんて息子は生意気なことを言っています。でもいいですよ。私はそんな日本文化である大衆芸能が大好きですから。
(今回をもって息子との関西旅行記は終了)

蒸し寿司

2009年02月25日 | 
 冬の京都で真っ先に思い出した食べ物が蒸し寿司。特に京都に詳しいわけではないが、これまでも冬の京都にきたときはよく新京極の寿司屋「音羽」に行く。今回は息子と二人で初めて入る寿司屋で、蒸し寿司を食べることにした。ほとんどB級グルメとコンビニのパンで済ましてきた今回の旅における最大のご馳走である。支払う私も、清水の舞台から飛び降りるような気分?
 新京極通りは、沖縄で言えば国際通りみたいなところで、とにかくお土産屋と若者向けの洋服屋が多い。以前はもう少し落ち着いた通りだった記憶があるのだが、今、休日はとにかく人、人、人である。そんな中、冬になると店頭で、湯気を立てた蒸篭で蒸し寿司をつくっているのが「音羽」で、そういうわれると「ああ、あの店か」と思い出す人も多いだろう。
 私は穴子が好きなので、この錦糸卵が乗って、中には穴子がたくさん入った蒸し寿司が大好きである。初めてこの寿司を食べた息子も一口食べて「お父さん、おいしいよ」と微笑んでくれた。季節ものご当地名物というのも旅にはかかせない食べ物である・・・が、若者はやはり贅沢厳禁。朝食はおにぎり、八坂の「王将」で餃子ランチを食べたからこそ、蒸し寿司がこんなにもおいしいんだ!


感動的ないただきもの

2009年02月24日 | 家・わたくしごと
 な、なんと家に帰るとリビングにあのロイズのポテトチップ・チョコレートが未開封のまま置いてあるのだ。えー、えー、ど、どうして?北海道でしか買えないこのお菓子が沖縄のこの家に?今、沖縄の三越で開催されているのは長崎物産展のはずだぞ。私は興奮気味にかみさんに尋ねる。
私「ねえねえ、どうしたの。ロイズのポテトチップ・チョコなんて貴少品がなぜあるの?これものすごく買うのたいへんらしいよ。」
かみさん「旭川にいった方にいただいたのよ。」
 すばらしいではないか。私も面識のある方で、もう手を合わせてお礼を申しあげたいくらいである。ちなみに、私は無類のチョコ好きであり、このロイズのポテトチップ・チョコレートもテレビ番組で見て以来、ずっと食べたくてしかたがなかったのだ。その後、食べたいんだけどな、開けていい?と、かみさんに許可を得ようと努力はしているのだが、残念なことに未だ許可は下りずに未開封のお菓子を眺めたままのお預け状態・・・。

音華鏡(おとげきょう)

2009年02月24日 | 那覇、沖縄
 3月8日、国際通りの「てんぷすホール」でガムランの自主企画公演「音華鏡(おとげきょう)」を開催します。私のゼミで学んだ卒業生、今もゼミの学生が企画の中心となりガムランサークルのメンバーが加わって公演を行います。考えてみるとこれまでは依頼公演を続けてきたために、全く純粋な自主企画は沖縄では初めて。さらに私にとってもインドネシア公演や東京公演以来、久しぶりのことです。
 東京から友人たちのグループも参加します。沖縄のグループと東京のグループが相互に演奏して、競演や交流ができます。久しぶりに私の所有するゴング・クビャルが使われます。自主公演ですから大学所有の楽器使用はご法度。こういうときに自分で楽器を所有していてよかったと思います。大勢の人たちに演奏してもらって楽器も大喜びでしょうね。
 ただ、このところの練習は、夕方5時から10時まで。さすがにこの長丁場のガムラン演奏は耳も体も疲労します。以前ならば5時間くらいへっちゃらでしたが、集中力を維持するのがたいへんです。皆がんばっているのだし、とにかく置いていかれないように必死についていこうと思います。皆さん、ぜひ、いらしてくださいね。私は4種類の楽器を演奏、そして歌もうたっちゃいます。えっ?手土産は必要ですかって?いえいえ、「手ぶらでも」結構です!


キャベ焼き

2009年02月24日 | 
 また食べ物の話題である。キャベ焼きは大阪の名物チェーン店のいわゆる小さなお好み焼きで、現在は一枚130円。粉物であるが、キャベツの千切りと卵が一つ入っていて、暑いキャベ焼きに塗る甘いお好みソースが香ばしいB級グルメである。息子と二人で「やっぱり大阪にきたらキャベ焼きだよね」と、京都からなんば駅に到着するやいなや、荷物をロッカーに預けてすぐにキャベ焼き屋に直行した。
 この店も店頭で食べる場合は、路上である。イスが数個並べられているが、もちろん正式なイスではなく、本来は立ち食いである。座っているとすぐ前をサラリーマンや買い物客が通り過ぎる。しかし誰もが食べている人々を覗きみるようなことはない。すでに大阪の風景であり、キャベ焼き屋の風景なのである。
「やっぱり大阪だね。沖縄にはキャベ焼きにないし。」息子はフーフーと熱いキャベ焼きに息をふきかけながら、おいしそうに食べている。これが安く楽しい旅行の醍醐味である。こんな旅が楽しめれば、いつかは東南アジア各地にバックパッカー二人旅ができるかもしれないよ。世界は本当に広いんだ!


丸福珈琲店

2009年02月23日 | 
 丸福珈琲を知ったのは、以前に勤めていた職場である。上司がこのコーヒーを好んで、よくお取り寄せで箱買いしていて、職場の朝はオフィスに丸福珈琲の深煎りの香りが漂っていた。コーヒーの香りを存分に楽しむことを知ったのは、この丸福珈琲のおかげである。
 この店の本店は大阪千日前である。息子はまだコーヒーを飲まないが、道頓堀に行く途中、このコーヒー店まで歩いてみる。「最近、羽田空港にできたんだよ」と息子が教えてくれる。母親から聞いたのだろう。少し苦いと文句はいうが、かみさんも丸福コーヒーが嫌いなわけではない。
 何度か店でコーヒーを飲んだこともある。母親と大阪を旅行したときもここによった。大阪に行ってまでコーヒー屋にこだわらなくてもいいと思うかもしれないが、やはりここと、京都のイノダは特別である。コーヒーの香だけではなく、私の大好きな大正、昭和という時代の香りがするからである。息子とは入ってコーヒーを買っただけだったが、彼がコーヒーを嗜好するようになったとき、また行ってみたい場所だ。


ユトレヒト風

2009年02月22日 | 
 京都三条の高瀬川にかかる小さな橋から見るカフェの風景。この風景、オランダ、ユトレヒトの運河沿いのカフェにとてもよく似ている。オランダはどこの街にいっても運河だらけだが、たいていは運河の水面と道路の水面は1メートル程度。ほんとうに水面と地面は近いのだが、ユトレヒトはかなり低いところに運河が流れていて、その運河沿いにおしゃれなお店がたくさん並ぶ。
 京都は古の日本を彷彿とさせて古都であると同時に、昭和初期のモダンな建築物がたくさん残されていたり、今のヨーロッパのような風景に出会ったりと、私にとっては時間や空間を越えるイメージをさまざま提供してくれる場所だ。

坂本竜馬と中岡慎太郎の墓地にて

2009年02月21日 | 
 久しぶりに幕末維新の志士たちの眠る京都霊山に行く。中学三年の夏、友達と訪れたのが最初で、それから数回出向いたことがあるが、この20年は行った記憶がない。当時は志士たちの名が刻まれた石柱がならぶだけの寂しい場所だったし、一人ではすこし薄気味悪いような場所だった記憶がある。
 今回、出向いて驚いたのは、墓地に入るだけで数百円とられるのである。それには驚いた。昔はそんなゲートなどは設けられていなかったのだが、やはり幕末ブームなどで来る人が増えて、整備などに費用がかさむのかもしれない。
 坂本竜馬と中岡慎太郎の墓碑は昔のままだが、なんだかその部分だけ整備されて突出した雰囲気を持っている。有名な人物であることにはかわりないが、なんだかその他大勢にカテゴライズされている苗字もない石柱の人々が哀れでならない。皆、新たな日本を切り開くために命を捨てたことにはかわりはない。
 霊山に立って、20代、30代で国のことを憂い、命をかけた若者たちがいたことをもう一度考えてみた。自分はもう少しで50歳になろうとしているのに、職場の将来のことすら真剣に向き合っていないのではないか?ましてや国のことなんて・・・。そう考えてみると自分がいかに小さな人間かということが理解できるというもの。

五重塔

2009年02月20日 | 
 昨日、私のブログの読者の一人の父と電話で話しをしたとき、父が「おまえ、子どもと神戸や京都に旅行に行ったのに、食べて、温泉行っただけで、寺は見てないのか?」と聞かれた。そういわれてみれば、確かにほとんど食べもの、街歩きと温泉しかブログにアップしていなかった。ということで、本日から神戸から移動した京都のお話である。
 息子は昨年の春、京都の有名な寺社仏閣をまわっているので、今回はまだ行っていない場所に向かうことした。その一つが、冬の特別拝観で五重塔の内部を公開している東寺だった。東寺の五重塔は、新幹線に乗るとその窓から見える京都の象徴的建築物だが、私のように関西の空港から京都に向かおうとすると車窓から東寺を見ることはない。この寺院が観光地の少ない京都駅の南側にあることもなかなか足を運ばない理由である。
 さて、この東寺で感動したことが一つ。それは特別拝観の五重塔で聞いた説明である。特別拝観ということでボランティアガイドがいて、拝観する全員に詳しく説明してくれるのである。さらにその話し方が実に魅力的で、ぐいぐいとその世界に引き込まれていく。ボランティアガイドとはいえ、まさにプロの話しぶりだ。五重塔から出たとき息子に「いやあ、楽しかったねえ」と一言。あれあれ、ここは歴史的建造物だというのに、ディズニーランドで遊んだ帰りみたいな感想になってしまったね。