トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ツユクサ

2010-09-15 | 樹木 草花
何処にでも咲いているが姿は流麗 艶やかで品位がある 突き抜けるような紺碧の青い色
稀に藤色の花を咲かせるのも居る
食べて美味しいらしいし 全草を乾燥して民間薬として利用される
色素は水に溶けるので 友禅の下絵を書くのに使うが こちらは変種のオオボウシバナと呼ばれ花は4cmと大きい

繁殖の仕方が凄い
オシベが3種類6本もあり花粉を出すが 花柱の脇に出ている長い2本が生殖能力があり 一番短い鮮やかな黄色の3本は生殖能力なしで昆虫に食べさせるダミー 中間の1本にも生殖能力がある

更に花は朝に開花して夕方にはしぼむが しぼむときオシベが内側にカールして雌しべに触れて自家受粉する
更に更には閉鎖花も作り蕾のままでも受粉してしまう
更に更に更に地を這う茎からも根を下ろし分身をこさえてしまう

楚々とした姿に似ずしたたかな繁殖力 ウーン

ツクバネガシ

2010-09-14 | 樹木 草花
いよいよドングリの季節
ツクバネガシの実もしっかりと生っていた
ツクバネガシは関東ではあまり見ないが関西ではごく普通にみられる

枝先の葉が輪生状に並びその様子が羽根突きの羽に似ているので「衝羽根」ガシ
ドングリの殻斗は同心円状でフカフカしてビロードのよう

シイタケの原木や木目が綺麗なので床柱などにも使われる

シロシキブ

2010-09-13 | 樹木 草花
ムラサキシキブと言う実が鮮やかな紫色の木があるが
シロシキブは実が白く熟れるものを言う

あまり見かけないのだが新宿御苑を歩いていたら出会った
好みから言うと断然ムラサキシキブに一票
あの深い魅惑的な紫色は他では見られない

クスノキの実

2010-09-11 | 樹木 草花
まだまだ暑い日が続いておかしな気象状況ではあるが 植物達は着々仕事を進め多くの木で秋の実りの実を付け 冬芽の準備をきちんとしている
こうゆう姿は沈着冷静少しの事にたじろがないで見ていてとても安心する

クスノキ好きが多いのか公園 街路樹 神社などに良く植えられ 大木は注連縄など張られて神様扱いしている
「蒲生の大クス」と呼ばれている鹿児島のクスノキは幹周り24mで日本最大

かっては樹皮を防虫剤の樟脳の原料にした

アオスジアゲハの食草でアオスジアゲハが割合よく見られるのはクスノキが何処にでもあるからだろうし (多分)苦労して葉にも虫除けの樟脳の香りをさせているのに平気で食べる虫が居るとは自然も懐が深い

ウズラシギ

2010-09-10 | 野鳥
背や翼の色合いがウズラに似ているのでウズラシギ
頭が帽子をかぶったような赤茶色
夏羽では頭から胸に掛けて縦斑があり胸から脇に掛けて鉤型の斑になる

20cmほどの可愛いシギで声はクリリ クリリと聞こえる

コオバシギ

2010-09-09 | 野鳥
夏羽では頭部から腹にかけて濃い赤褐色
見た感じ 中型のシギでこんなに赤っぽく見えるのはこれとサルハマシギくらい
数は少ない旅鳥でオバシギに混じり干潟や入り江に飛来する
体長24cmほど

なんと言っても色が素晴らしく会えると嬉しくなる

タカブシギ

2010-09-08 | 野鳥
シギの渡りもそろそろ終盤
子育ても終わって南の方へと大移動

鷹の羽の斑模様に似た上側の模様をそれに例えてタカブシギ(鷹斑鴫)
夏羽では斑紋がはっきりしていて見分けは割合簡単で すっきりした羽模様がお気に入り

割合内陸の水辺に多い

ニカワホウキタケ

2010-09-07 | キノコ
ここの高原へ来てひょっこりと変わったキノコ良く出会う
オレンジ色の10cm足らずの綺麗なキノコだった

花ならば色によって花粉を媒介の虫が異なるし 実も運び手が違って来るだろうから 何色かと言うことは一族繁栄に影響大だろうが
キノコは自分で胞子を飛ばすのだから色は何色でも効果は一緒と思うが 不思議に彩りは多種多様だ

タマゴタケ

2010-09-06 | キノコ
薄暗い林の中でひときわ目を引くタマゴタケに出会った
キノコの中でも最も華麗な種類の一つと思う

しかも毒キノコの多いテングタケの仲間では稀有な事に食べられる
しかも美味しいらしい

幼菌のときは皮をむいたゆで卵のようで名前はタマゴタケ

カエンタケ

2010-09-05 | キノコ
薄暗い林の中で真っ赤なキノコが目立っていた
10cmほどの可愛い色の綺麗で稀なキノコだが
最近毒キノコであることが判明した

運動言語に障害が起きる 後遺症が残る 小脳が萎縮する
コワヤコワヤ!

セイタカシギ 若鳥

2010-09-04 | 野鳥
セイタカシギの若いのがゆたりと歩いていた
多分今年生まれた固体だろう
嘴や脚にセイタカシギらしい特徴が見られているものの未だ初々しい

かっては珍鳥だったが首都圏などで繁殖して東京湾周辺では日常的に見られる

日本版レッドリスト絶滅危惧ⅠB類

キツリフネ

2010-09-03 | 樹木 草花
高原の林の中に キツリフネ(黄釣船)が紅いツリフネソウに混じって咲いていた

こんな船に乗って釣をしているのは仙人か妖精か
葉の雫を餌にすれば釣れるのは胡蝶の舞か

等とすっかり詩人になってしまった

ツルニンジン

2010-09-02 | 樹木 草花
釣鐘がぶら下がっているような花 ツルニンジン
根が朝鮮人参にそっくりで偽者として出回ったこともある
別名ジイソブ ソブは木曾地方の方言でそばかすの事 爺さんのそばかすのような斑点が花の内側にある ある日フト気が付くと自分の顔もジイソブだらけ・・

つるを切ると白い乳液が出る これは切り傷に効く と牧野富太郎先生が言っている
まだ試した事は無い


オオシラヒゲソウ

2010-09-01 | 樹木 草花
シラヒゲソウは花弁を白いひげに例えたネーミング
全体に少し大きいのがオオヒラシゲソウ
山地の細い流れの脇に点々と咲いていた

モトイ!オオシラヒゲソウです
聞かれて答えたときも何回も聞きなおされた
図鑑もヒラシゲソウで調べたが出ていない
こうなると下町方言もチト不便だ ベラボーめ