トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

番のチョウ

2013-10-16 | 虫類
 

アゲハチョウの番(つがい)
短い距離だが番ったまま飛んだ
ぶら下がって上になっているのは入れ替わっているように見える
オスメスどちらが上か決まっていないのかもしれない
アゲハチョウの食草はサンショウ類 ミカン類
わが家の庭にもよく来る アゲハチョウの中では最も普通に見られる

 

ツマグロヒョウモンの番
左の写真の上がメス
東京付近では2000年代なって普通に見られるようになった
食草はパンジーやスミレ類なのでパンジーの植栽の増加によって増えていると言われる
山地にも進出してきていて分布が広がっている



ヤマトシジミの番
カタバミを食草にしている
都市部で最もよく見られるチョウの一つで個体数も多い
近年分布が北上している

エンマコオロギ

2013-10-15 | 虫類


これも秋の鳴く虫の代表 エンマコオロギ
白色の眉状班がある顔を閻魔さまに見立ててエンマコオロギ
日本に居るコオロギでは最大のコオロギ 4cm近くあった

鳴き声は縄張りを主張して鳴く「ひとり鳴き」と 朝方と夕方に多く聞かれるメスを誘う「誘い鳴き」喧嘩をする「争い鳴き」がある
鳴き声の出し方は左翅表面にある摩擦片に右翅の裏にある沢山の小さな歯のようなやすりをこすり合わせて音を出す

真ん丸顔で眉状班の下に真っ黒いつぶらな目がなんとも可愛い

マツムシ

2013-10-14 | 虫類


♪あれマツムシが鳴いているーチンチロチンチロチンチロリン♪

夏から秋にかけて鳴く虫の代表マツムシ
名前は 大阪や奈良でマツポックリをチンチロと呼ぶので鳴き声に掛けてマツムシと呼ぶと言う説が有る
大きさは25mmほどで体色は淡褐色

日当たりの良い草地でススキその他の枯れた褐色の茎上で生活しており
体色はそれらの茎の色に合わせて保護色となる
面白いのは符節に吸盤がありガラスやプラスチックの垂直面を登ることが出来る
ススキの根元に産卵し越冬は卵でする
色々な植物の葉や小昆虫の死骸などを食べる

手に入ったら庭に放して楽しみたい

マルバチシャノキ

2013-10-13 | 樹木 草花


チシャノキと聞き慣れない木だ
チシャはレタスのことで若葉の味が似ているのでチシャノキの名前がある
そのチシャノキの仲間で葉が大きく丸いのでマルバチシャノキと言う
チシャノキは太宰府天満宮 高知県窪川町に国の天然記念物に指定されている大木が有る

マルバチシャノキの実がたわわに生っていた
実はねっとりとしていて薄甘く生で食べられる
但し食べられるとは知らなかったので食べそこなった・・残念

ムラサキ科チシャノキ属の落葉小高木 7mほどの大きさだった

カカオノキ

2013-10-12 | 樹木 草花


種子をココアやチョコレートの原料にするカカオノキ

面白いことに実が幹に直接付いている
カカオノキは中南米原産の落葉小高木
花は桃色または黄色でラクビーボール形の大きな実が幹から直接出ている

熱帯の植物には枝でなく幹に直接花や実が付く植物が有る
これは熱帯の雨林下では受粉や種子の散布に 中~大型の哺乳類の役割が大きく 枝先より取り易い幹に付いた方が有利なためと考えられている

ジュウガツザクラ

2013-10-11 | 樹木 草花


十月に入ってだいぶ経つのに今日は都心の気温30.2度の真夏日
今までで一番遅い真夏日と言う 暑い暑い!

いよいよサクラのシーズン始まる
暑さにもめげずジュウガツザクラが咲いていた

ジュウガツザクラはエドヒガンとマメザクラの種間雑種と考えられる栽培種
江戸時代から有ったらしい
秋から翌春まで断続的に咲き続ける
小型の八重咲の花で木も小さく家庭の庭向き

桜島

2013-10-10 | 旅行


飛行機が桜島上空に差しかかった時に 噴煙が雲を突き抜けて上がっていた

桜島は周囲55kmの大きな島で 1914年(大正3年)の大噴火で大隅半島と陸続きになった
明治以前には2万人以上も居た人口は2010年には5600人に減った

最近は火山活動が活発で昨年は885回も爆発的噴火が有り 今年8月16日には5000mもの噴煙を上げたという
鹿児島の土産物店で火山灰を小さな瓶に入れストラップにして売っていた・たくましい・・

最近はニュースにもなっていないのでこの噴煙にはぎっくりした

カメノテ

2013-10-09 | 小動物 他


ホテルで出された味噌汁がほのかに磯の香りがした
汁の中から出てきたのは何ともおかしな形のもの
大きさは2~3cm程で長い三角形の殻に囲まれている

海岸の岩場にフジツボなどと一緒にへばりついている生き物で
足(手?)を広げて獲物を受け止める
亀の手に見立てたものか 名前をカメノテと言う

殻の下を割って小さな身を食べたらサザエっぽい味だった
帰りに土産店で見たら30個くらい入って600円で売っていた

ヤクシマザルとヤクシカ

2013-10-08 | 小動物 他


今日は寒露(24節季)秋深まって冷たい露を結ぶ頃
とは言え 都心では29.6度の真夏の陽気 まだ暑さは続くという

屋久島には大型の動物がヤクシマザル(ヤクザル)とヤクシカが居る
少し山道に入るとどちらもそこ此処に居る

ヤクシマザルはニホンザルの亜種で 雨の多い屋久島の環境に順応したか粗くて長い体毛を持って居る
ヤクシカはニホンジカの中ではもっとも小型の亜種で3千頭ほどもいると言われている

日本中あちこちで昔は保護していたサルとかシカが増えてトラブルを起こしているが ここ屋久島は大丈夫だろうか

ヤクスギ

2013-10-07 | 樹木 草花


九州最高峰1936mの宮之浦岳がそびえる屋久島
島の約20パーセントが世界遺産に登録されている
屋久島の山地に自生しているスギを屋久杉と呼んでいる

色々な屋久杉をご覧ください 左から
縄文杉:高さ30m 幹周16.1m 樹齢約7000年(諸説あり)
仏陀杉:高さ21.5m 幹周8m 樹齢1800年
弥生杉:高さ26.1m 幹周8.1m 樹齢約3000年
紀元杉:高さ19.5m 幹周8.1m 樹齢約3000年

その他色々 気根杉 二代杉 双子杉 代採された杉・島津藩の許しが出て1635年から代採が始まった
   

ビョウタケ

2013-10-06 | キノコ


枯れ木に鋲を刺したような形の 橙黄色の可愛いキノコ ビョウタケ 大きさは3mmほど
頭の丸い部分が子嚢盤で胞子を作る場所
材上に生えるキノコで材を分解する木材腐朽菌

食べられるかどうかは不明だがあまり小さいので食糧には向かないだろう

キノコは自然界の陰の主役で 枯れ木や落ち葉などの有機物の大部分はキノコによって分解され 二酸化炭素になって大気中に戻ってゆく その他 樹木の根と共生関係にあり 樹木の成長を助けるものもある

アオスジアゲハ

2013-10-05 | 虫類


イモムシ第5弾 今年のイモムシはこれにて終わり

子供みたいな感じのイモムシ アオスジアゲハの幼虫
食草はクスノキなどのクスノキ科の植物

日中割合高い所を素早く飛び ヒメジョオンやヤブガラシ(写真の花)など各種の花に来る

最近はクスノキが街路樹 公園樹として多く植えられているので都市でも普通に見られる

ゴマダラチョウ

2013-10-04 | 虫類


イモムシ第4弾 ゴマダラチョウの幼虫

黒地に白い斑紋の大型で美しいチョウ
北海道では減少著しくあまり見られないが他ではほぼ全国的に見られる
都市の樹林地でも出会う

幼虫はエノキなどニレ科の植物
幼虫は先日アップしたアカボシゴマダラに似るが尾の先端が二股になっている(アカボシゴマダラは一本)

成虫は樹液に良く集まり地上で吸水もする
外来種のアカボシゴマダラとの競合による影響が心配されている

キアゲハ

2013-10-03 | 虫類


イモムシ特集第3弾
キアゲハの幼虫が葉をほとんど食い尽くしていた
綺麗な色模様の幼虫なので許してやりたくなる
とても目立つ色と思うが葉の中に居ると不思議と目立たない

キアゲハの幼虫はセリ ミツバ ニンジン パセリなど セリ科が大好き
色模様はアゲハに似ている アゲハは色調が黄白色から白色っぽい キアゲハは黄色

最近都心でも良く見るので増えているのかもしれない

ジャコウアゲハ

2013-10-02 | 虫類


ジャコウアゲハの卵と幼虫が有った ついでに蛹と成虫もアップ

食草(幼虫の食べる植物)はウマノスズクサを始めウマノスズクサ科の葉
幼虫が沢山集っていてほとんど丸坊主状態だった
この時期蛹になった個体は冬を越して春に羽化する
幼虫は一見黒っぽく鳥のフンに擬態して居ると言われる

蛹はひも状のもので体を支える不思議な形
どうやってひも状のものを体に巻きつけるのか見てみたい

食草のウマノスズクサは毒草で 幼虫から成虫になっても体に毒があり麝香の香りもして 体(翅ではない)も赤黒の毒々しい色をして派手色で 毒が有るぞ見せつけるので鳥が食べない
黒い色のアゲハチョウは色々いるがこのジャコウアゲハに擬態して居ると言われている