いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

チューリップを考える

2009-05-08 23:01:23 | 日記
 チューリップはずっとライヴバンドでしたから、ライヴには
絶対的な自信をもっていたと思いますよ。
 今日のチューリップハイビジョン特集を見ていましたら、ま
ずストレートに伝わってきたのは、音楽への真面目な取り組
む姿勢ですね。ライヴバンドの顔でしたね。飾らない5人の
顔の表情に自信と楽しみがよく出ていました。

 音にも、映像にも、構成にも余分なものがなくて、チューリ
ップのライヴ音楽の世界がこれだというものをみせてくれまし
た(以前放送したものの編集版)。

 ひょっとしたら、福岡でバンドとして集まってきた頃のシン
プルな「思い」をずっと持ち続けているのがチューリップなん
だ、という思いが伝わってくる。

 チューリップというのは、そのつくりだしてきた音楽の世界
に相当の評価を受けてきたのか、とても多角的に十分な評
価をされてこなかったのではないのかという思いですね。
 それほどに、チューリップはとてつもなく「膨大」なバンド
だったということでしょう。

 一時代を築いたミュージシャンであり、後世の若い人にも
影響を与えたバンドではあるというだけで十分だと言えるけ
れど、チューリップ自体がそういった評価に無縁であり、ただ
30数年前にすでに音楽に人生をかけたすごい生き方を始め、
その後700曲余りの楽曲を発表し、2000回以上のライヴ
を重ねてきたすごい生き方の自負がなんの飾りもないシンプ
ルなチューリップとしての表情に溢れていた。

 ハイビジョン特集でしっかりと伝わってくるものを受け取った
よ。
 いつか、そのチューリップのシンプルな姿勢に応える相当の
評価がなされるはずだ。

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