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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

下総の国からライヴを再開。(その1)

2009-05-17 21:13:53 | 日記
 印西(いんざい)市に来ている。成田空港のそば。そもそも、この地域は下総(しもうさ)の国ですから、錦糸町から総武・成田線で来ますと、とても普通じゃ読めない地名ばかりで混乱しますね。
 下総の松崎が、これ「まんざき」で、木下なんか、「きおろし」(そうか、そうきますか)ですから、他も推して知るべしの地名(駅名)の連続で90分の電車も退屈しない。

 印西市文化ホールに着きました。17時です。財津和夫さんが1か月の間を置いて、ここからライヴ&トークを再開します。17時30分開場開始してホールに入ります。白壁を思わせるようなホール内の壁面で、まるで蔵の中に入ったような気分です。地元の人が目立ちます。

 18時にライヴ&トークはステージ中央に吊り下げたスクリーンに映像が流れて始まりました。財津さんは、今日はめずらしくGパンスタイルでこのホールにやってまいりました(映像から)。先日、「Gパンは履くときにヒヤッとするから履かない」と言っていた財津さん、5月の季節に吹かれてその気になったのですね。
 変わった髪形ですよ。財津さん。完全な「前だか」刈りです。もちろん着いたばかりでセットしてません(映像から)。

 映像は、地元の紹介のあと、財津さんとスタッフのホント簡単なやりとり(「眠気ざまし」の数分もの)のあと、映像にあわせて財津さんがステージに登場します。襟と袖口が白のシャツで、生地が薄い色ものでしょうか、袖口あたりとそして腰から下がぼかしの黄色で、しかもそのシャツの後ろが異常に下まで伸びた、まるで燕尾服のようなシャツを財津さん着てきました。本人も「このスタイルが最新モードなんだけど、ちょっと後ろが気になる」と。

 ひとりセンターマイクの前に腰かけ、「その気にならないと歌えないでしょう」とか言って、「いつもよりトーク多いです。最近、年のせいか、もう怖いものなんか何にもない。楽な気持ちになってね、なんでもバラしちゃいますよ。」

 そろそろアコースティックギター持って、「この世の端でも」でオープニングです。財津さん、歌い始めると非常に繊細で神経の行き届いた丁寧な歌です。バレリーナは指先まで神経を研ぎ澄まして演技すると言われますが、言葉ひとつひとつ、音程のひとつひとつに、その繊細な感じが行き届いているようによく伝わってきます。

 今回は、音のアンサンブル(声と楽器の調和)が気になります。ホールが小さい(500名超の収容定員)こともあるのでしょうか、マイクを通す声と楽器音とのアンサンブルが気になります。財津さんの声が、ひとり荒く浮いている感じですか。

 財津さん、「昔はよかったよ。窓も玄関も開けっ放しにして、自然の風入れて寝たもんです。今だったら、人が入ってきます。昔、ほんとにあった話ですが、チューリップもヒットが出て、メンバーひとりひとり暮らすことになり、高円寺にマンション借りてドア開けて寝ていたら、朝、起こす人がいるんですよ。目を開けたら、セーラー服の女学生が横に座っているんです。ビックリして、とにかく親が心配するからと外に出したんですすが、今日、その人来てませんよね。」と、「ストーブ」に続けます。

 コンサート中盤からバンド編成も加わっての「誰が許すの君のわがままを」での「誰がジョークを言うの」のフレーズの財津さんの歌い方、すごくいいですね。ホント、繊細で神経が行き届いた歌い方で、微妙な感情をスバリ表現してみせます。
 続けて「1962で抱きしめたい」を入れました。アルバム Naked Heart からの曲です。
 財津さん、「今回、新しくやる曲のため、リハーサルやったんですが、映像撮りに時間かかって、1回しか歌ってない。ま、初めてなんでね、今日のお客さんは、犠牲になってください。」

 このコンサートには「平和」〔戦争のない状態(世界)を「平和」といいますが、その他に人々の「エレガントで安心な生活」としての「平和」も含めて〕に通ずる、ひとりひとりの「出会い」と「愛」のカタチについて、そのプロセスもセットにしたテーマが主流として流れています。

 「たった1日で君との永遠が見えたんだ」もそういうテーマの流れとして歌っていましたが、今回はここで「心の旅」に替えて、ホールの観衆と一体になって、一緒に合唱しています。「さあ、みなさんも声をパアッと出す時がきました」
 この流れから言うと、「永遠の日々」でもいいと思いますが、ソロの曲の中に聞きたい曲、いっぱいありますから。財津さんの創る曲は、多様で多種です。

 


 


 

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