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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

エンタプライズとしての農業

2009-05-13 19:40:16 | 日記
 独立した国なら国民の基幹食糧は自給できることが大事で、
日本でも農業(米)を国が保護してきた。
 毎年、農業大賞とかいうコンテストで農業に技術的な貢献
寄与した人、団体を顕彰している。近年、このコンテストの
特徴として、従来の個人農家に変わって株式会社のこの分野
への進出が目につく。

 企業として農産物の生産、販売に取り組み、革新的な生産
技法で大賞に名を連ねている。
 日本農業の高い生産技術・技能を海外マーケットに輸出し
ようという、農業の海外進出も動き始めている。

 国の生産調整もあり、農地の休耕(田)も目につき個人の
努力だけでなく、企業組織としての多角的な土地運用、効率
的な生産対応による、安全で安価な美味しい農産物の供給シ
ステムの確立が望まれる。

 東北地方ではすでに個人農家が自作物を使って敷地内でレ
ストランを経営して、関東方面からの客も多いと聞く。
 JR東日本が農事法人を設立して、駅構内で出た食品廃棄
物を堆肥として使って農産物を栽培し駅売店で販売する。

 他の産業に比べて、国の保護が厚かったこともあり、そも
そも競争原理に乏しく国際的な競争力を備えてこなかった農
業。
 食の安全と管理能力では、かっての絶大な信用力を自らの
手で裏切ってきたところもあり、ここは根気のある黙々とし
た努力も貴重だが、組織として「考える農業」の生産システ
ムを確立して、安全で安定したグローバルな日本農業を推進
していくことを望む。
 

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