いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

「ジョン.Lとポール.M」そして財津.Kの作風

2009-05-10 19:33:50 | 日記
 ジョン・レノンは「言葉」を活かすためにメロディを使い、
ポール・マッカートニーは「メロディ」を活かすために言葉を
使った。二人の音楽の違いをそう感じています。

 ビートルズの頃は、一応作詞ジョン、作曲ポールという風に
記されていますが、どうも(いろんな解説によると)ビートル
ズの曲作りがそういった区分けではなく、それぞれがアイディ
ア(イメージ・メロディ)をだして、それをバンドとしてまと
めあげていったスタイルをとっていたそうで、作詞作曲「ビー
トルズ」ということが多かったそうです。

 その後、ソロ活動を始めてジョン・レノンの「マザー」とか
「イマジン」とかの作風、ポール・マッカートニーの「イエス
タディ」とか「レット・イット・ビー」とか、またソロアルバ
ムを聞いていくと、冒頭のイメージになります。

 ジョン・レノンは「マザー」で、「ぼくは母の心に棲んでい
たけれど、母はぼくの心には居てくれなかった」(本ブログの
イメージ訳)と言いました。
 財津さんは「レインボーズ」で、「あなたを見上げたら、青
い空が眩しくて。あなたもきっと歩いた虹の上を歩こう」と言
いました。

 財津さんは、よくポール向き(ご本人もポールの作風がお好
きのようです。)と言われるけど、「言葉」を活かすためにす
ばらしいメロディをつくってきた。
 作風からは、ジョンの影響を受けていると感じています。
言葉の表現に、映像としてこころのスクリーンに浮かぶ「力」
があります。

 それぞれの母。手を伸ばしても、届きそうで届かない、それ
でいて大きな力で包まれているような、宇宙のブラックホール
が、母のアイディンティティなのでしょう。
 

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