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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

勝負するということ。

2009-05-24 19:56:40 | 日記
 フランスでは料理のおいしさをグレードで示すものとして、歴史
ある団体がなんとか「星」とかをつけてランク付けして、出版公表
している。
 その団体の専門家がアジアでは初めて日本を訪れて、東京の
各料理を試食してそのグレードを査定した。

 今度は、京都でもそれをやろうとして、何しろ長い伝統のある老
舗のこだわりがある古都ですからね、そんな俄(にわ)かの査定は
歴史ある京都料理にはそぐわないとして拒否された。

 料理のおいしさには、目の前にだされた品々の味そのものの感触
の他は、その奥舞台(秘伝の味付け、タレ等々)は極秘として公開
されることはない。

 それを知ったうえで、料理のおいしさは、料理を提供するものと
受け入れるものとの、目には見えないけれども代々伝わる秘伝へ
の「信頼関係」で成り立つ。

 京都料理では、きっと目には見えない「信頼関係」が本質論であ
って、目に見えるものにもとづく「星」では判断されるものではな
いというこだわりでしょう。

 一方、スポーツ。水泳(競泳)競技では水の抵抗を抑える水着の
開発が記録を大幅に更新して、人間の出した記録の認定に影を落
としている。
 浮揚力、抵抗力が科学的に分析され、新しい素材、型を生み、簡
単に記録が更新される。

 ラグビー。接触プレーの連続のスポーツですが、従来とはあきら
かに異質のユニフォーム素材で体にフィットして、すべる、掴みに
くい。

 陸上競技では、抵抗力を少なくして、どんどんアスリートは限り
なく裸に近くなっていく。
 そもそも古代、限りなく裸に近いアスリートから始まったコンペ
ティションですから、それが勝負の本質か。

 勝負するということの本質は、「信頼」することで成り立つ。
誰に評価を差し挟まれるものでもなく、「努力」という「秘伝」を
ひたすら信頼し、その結果を受け入れる関係だ。
 

 
 

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