いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

リスペクト・マインド

2009-05-27 19:52:26 | 日記
 落としどころも見えない、取り返しようもない年金問題(いうまでも
ない時間と仕事の膨大な欠損)の対応に、降って沸いた新型インフルエ
ンザへの対応で厚生労働省、とりわけその大臣が連日スポークスマンと
してメディアに登場して、寝る暇もないそうだ。

 おかげで、せっせと納めてきた年金がどうなるのか、その調査のステ
ージがどのあたりなのか、きちんと対応できるのか、国民にはさっぱり
わからない。(二つ前の政府は、二つ前の内にすべての対象者を調べあ
げ報告すると言った。)
 
 新型インフルエンザも、冬には第二波のパンデミックスの予見もあり、
一方、弱毒性で警戒も限定されるとの見方もあって依然先行き不透明。
 追い打ちはかかり、雇用悪化の対応だ。
 
 身内のサビもあるが、あれやこれやが一気にやってきて、厚生労働省、
従前の厚生省と労働省に戻して機能を分化させたらという話が政府から
聞こえてくる。

 ちょっと待てよ、だよ。今まで国債発行(借金)による見せかけのツ
ジツマ合わせの予算編成の失敗を認め、後世にその負担を先送りしてき
た政策改善として、ムダを省く行財政改革の一貫による省庁再編成だっ
たはず。

 国策たるものが、市場の動向に場当たり、場当たりで方針が右往左往
なんかして、こっけいじゃないか。
 危機管理にあたって「機能」してない。政府機関が、危機管理の対応
で「機能」してないのだから、まず、機関として当然あるべき機能を働
かせるシステムの構築(まったく、いまさらだけどね)を当然のように
やるべきだ。ゆきあたりばったりの省庁編成見直しの前に、やるべきこ
とがある。

 現実に起きていることへの対応と、将来への行財政再建への道筋とが
リンクしていないむなしい現実の問題。
 増税(消費税他)で国民に負担を強いる安易な前に、揺るぎない本筋
に沿った再建の展望の「取り組み」を示して、その政策を国民全体が
「共有財産」として支える努力が急務が望まれる。

 そういう国づくり、政府、政策を国民の手(選挙)でつくりあげる。
 今望まれるのは、根幹となる「情報」の公開、分析、活用であり、
右往左往しない「情報」の共有だ。

 国が道に迷ったら、国民が探し出して進むべき道を指し示そう。
 省庁再編成は始まったばかり。「機能」しているのか、その見極めが
ことさら大事だ。

 行財政再建で「カジ」を切った道、息が切れるからといって、踏ん張
りどろまで見えない見識では、リスペクトへの道はない。

  
 
 




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