いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

過剰に反応  surplus response

2009-09-18 20:07:35 | 日記
 政治主導のデモクラシーを目指す新政権のスタート(時点)では、情報開示(公
開)、情報発信というスタンスが、まずは重要と書いた。
 鳩山内閣では、従来の官僚政治の象徴であった事務次官会議を、まず廃止して、
それはそれで大変けっこうなことだった。
 
 ついでに、事務次官が定例で行っていた政策説明、簡単な報告のブリーフィング
(briefing)、記者会見も廃止して、情報発信源を各大臣に一元化した。

 新政権のスタートにあたって、目指す「脱官僚」を具体的に表現してみせたのだ
ろうが、過剰反応(surplus response)だった。脱官僚の意気込み、政治側から、
ちょっとムキになって、過剰に先制した。

 政策決定システム(国家戦略局・行政刷新会議)を政治主導として整備したのだ
から、その延長線上の政治理念の「しばり」で、情報、データ開示、情報発信のス
タンスをとればよかった。

 デモクラシーの情報源は、多様で多岐が原則で、情報の一元化は情報操作と映
る。政策決定のプロセスを政治主導の「システム」に大転換したのだから、それに
もとづくデータ、情報開示、情報発信は、むしろ多様で多岐の「工夫」があってい
い。

 国民の知る権利の正確、確実性は、国民とともにあるデモクラシー、政策の基本
だ。情報、データ開示、情報発信は、行政を効果的に運営するシステム整備の問
題であり、情報発信源を一元化して、まるでコントロールするやり方は、脱官僚に
あまりの過剰な反応だった。

 その後の各大臣の責任のレベルでは、この問題をフレキシブル(flexible)にと
らえる発言もあり、今後、政治主導のシステムのスキーム(scheme)の中で改善、
適応されるだろう。
 鳩山首相も今日、この問題はフレキシブルに補てんする対応を表明した。

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