いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

発信力の必然性。  inevitability

2009-09-27 19:57:21 | 日記
 日本は、アメリカ追随と言われて、ずっと外交の発信力のない国だった。高い経
済力を背景にした国際的なスタンスだった。
 世界で唯一の被爆経験国としての核問題、自然環境(気候変動)問題では、議長
国として京都議定書を取りまとめ、温室効果ガス削減の数値目標を示して、また、
自動車のハイブリッド(hybrid)化、電気自動車(EV)の技術開発にも先行して、
スリムで高機能な環境適応の未来型社会に貢献と、日本には「ディティール(detail)」
としては、国際社会(外交)への「発信力」の「必然性(inevitability)」はあったのだ。

 世界地図で見るまでもなく、日本は小さな国だ。東南アジアの片隅で、大陸に申
し訳のないように寄り添っている、小さな国だ。
 よく、あのロケーション(location)で、GDP(gross domestic product:国内総生産)
世界2位(まもなく、中国に抜かれますが)の経済力があるものだと、その国民力の
エネルギーに感心する。

 中国とかインドとか、広大な国土に、人口も多い国では、結束力、求心力とか国
民の総意識(力)を国益の共通項に結びつけるモチーブ(motive:動機づけ)もむず
かしい。
 民族間、地域間紛争の交差地点ということもあるが、国土の広い国では、局地
(テロ)紛争の対応に国力をそがれるリスキー・マネジメント(risky manegement)
も大きい。

 日本は、海域で遮断されたせまい国土の中で、国民の高い総意識(力)、日本文
化、国民性、自然環境とネイティブ(native)な好条件に好まれていることが、小
さな国として、経済力の高さ(かっては)を示していた。

 G8(先進8か国首脳会議)では、日本はアジアから唯一、構成国としてアジア
を代表して発信してきた。
 その後、中国、インドの新興国の経済発展が顕著となって、G8に代わり、主要
20か国、地域首脳会議、G20として、より広範囲な利益を代表する会議として
定例化することになった。

 これにより、日本の外交での発信力のますますの低下を危惧する報道もあるが、
小さな国としてアジアを代表して発信してきたキャリア(career)と、唯一の被爆経
験国、自然環境(気候変動)問題でのリーディング・プロポーザー(leading proposer
:提唱国)として、核廃絶、温室効果ガス25%削減で国際社会に発信する「必然
性(inevitability)」はある。

 世界は、経済恐慌、地球温暖化で、未来への価値観、基準を環境適応型に移行
する。
 経済でも、従前の大量生産、大量消費にかわる、環境適応のスリムで高機能な
経済の推進力、技術開発で、日本は未来型社会への発信源(力)はある。

 日本は、国際社会への相応の貢献、協調の中で埋没していいということはなく、
発信すべき重要なスタンス、「必然性」を国際社会(外交)で十二分に、その能力
を発揮すべきだ。

 
 

 

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